第十七話 ー大虚ー
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「あはは…おにーさん、なかなかやるねぇ。本当にここの人?」
戸惑うように、尋ねる。
『いくつかお前に聞きたいことがある。大人しく答えなければ、今すぐお前を殺す。』
しんとした空気の中、刹羅は落ち着いた声でそう言うと、残魄刀の先を真っすぐ破面に向けた。
「ぼ、ボクは何も知らないよ?」
刹羅の醸し出す威圧的な空気に圧され、少年はぶるぶると首を振る。
だが首元に突きつけられた残魄刀は微塵も動かない。
寧ろ、後少しで少年の首に届くというとろまで近づけられる。
刹羅の意志が揺らぎそうもないことを悟った少年は、手のひらを返したように態度を変えた。
「…少しボクを追いつめたからって、調子に乗らないでよね。」
ドンッ!
『くっ!』
破面の蹴りをまともに受けた刹羅の体が、一瞬にして壁に叩きつけられる。
刹羅は壁に背を預けたまま、フラフラと座り込んだ。
「なんだぁ…見えてるわけじゃなかったんだ。面白いけど、ちょっと残念ー」
『チッ……』
床に片膝をつけ体勢を整えようとする刹羅に向け、破面は刀を引きずりながらゆったりと歩いていく。
「切り刻んで、いいよね。」
『…(霊圧が少ない…このままじゃ負ける…!)』
刹羅の指が、喜助からもらった指輪にのびる。
『っ…』
その指は指輪にたどり着く前にハッと止まった。
『(駄目だ…これ以上霊圧を出すのは…!)』
キュッと唇を噛む刹羅の足元に、破面の影がかかる。
『!!』
ハッと身構える刹羅をじっと見つめたまま、破面が細い刀をゆらりと振り上げた。
目を見開く亜莉亜を見下ろすその顔に、感情は無い。
「サヨウナラ、おにーさん。」
細い白銀が頭上で煌めいた。
しかし──
『何故…』
刹羅に届く寸前で止まった刀。
それを滴る鮮血を目で辿れば──ルシファーの右手が、赤く染まっていた。
ル「……勘違い、しないでくださいね。
戸惑うように、尋ねる。
『いくつかお前に聞きたいことがある。大人しく答えなければ、今すぐお前を殺す。』
しんとした空気の中、刹羅は落ち着いた声でそう言うと、残魄刀の先を真っすぐ破面に向けた。
「ぼ、ボクは何も知らないよ?」
刹羅の醸し出す威圧的な空気に圧され、少年はぶるぶると首を振る。
だが首元に突きつけられた残魄刀は微塵も動かない。
寧ろ、後少しで少年の首に届くというとろまで近づけられる。
刹羅の意志が揺らぎそうもないことを悟った少年は、手のひらを返したように態度を変えた。
「…少しボクを追いつめたからって、調子に乗らないでよね。」
ドンッ!
『くっ!』
破面の蹴りをまともに受けた刹羅の体が、一瞬にして壁に叩きつけられる。
刹羅は壁に背を預けたまま、フラフラと座り込んだ。
「なんだぁ…見えてるわけじゃなかったんだ。面白いけど、ちょっと残念ー」
『チッ……』
床に片膝をつけ体勢を整えようとする刹羅に向け、破面は刀を引きずりながらゆったりと歩いていく。
「切り刻んで、いいよね。」
『…(霊圧が少ない…このままじゃ負ける…!)』
刹羅の指が、喜助からもらった指輪にのびる。
『っ…』
その指は指輪にたどり着く前にハッと止まった。
『(駄目だ…これ以上霊圧を出すのは…!)』
キュッと唇を噛む刹羅の足元に、破面の影がかかる。
『!!』
ハッと身構える刹羅をじっと見つめたまま、破面が細い刀をゆらりと振り上げた。
目を見開く亜莉亜を見下ろすその顔に、感情は無い。
「サヨウナラ、おにーさん。」
細い白銀が頭上で煌めいた。
しかし──
『何故…』
刹羅に届く寸前で止まった刀。
それを滴る鮮血を目で辿れば──ルシファーの右手が、赤く染まっていた。
ル「……勘違い、しないでくださいね。