第十六話 ー絶望ー
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『思ったより元気そうじゃないか、拓斗。』
はらりと揺れる水色の髪。
暗闇の中でも分かる真っ青な瞳が、拓斗を鋭く射抜いていた。
拓「──亜莉亜? 亜莉亜なの!?」
突然のことに動揺する拓斗。
『あぁ、そうだ。』
亜莉亜が頷くと拓斗の表情が一気に明るくなった。
拓斗はすぐに亜莉亜に駆け寄る。
拓「亜莉亜!…良かった。嬉しいよ、また君に会えて…!!ねぇ、亜莉亜、今の尸魂界にはどうしても君が必要なんだ。例の事件を知ってるでしょ?ちゃんと霊王に話をしにいこう。今ならきっと──」
興奮気味に拓斗は言った。
ふんわりと笑う亜莉亜の様子に、拓斗はホッと息をついた。。
拓「ね?さぁ、行こう。」
目を輝かせ、拓斗が言う。
『まぁ待て。ゆっくりといこうじゃないか。復讐はまだ始まったばかりだ。』
拓「えっ──」
拓斗の表情が固まった。
フクシュウ──?
復、讐──
『まずはここの死神たちを壊滅させる。全員裏切り者だ。零も、他の隊も──。だから全員この手で刻んで葬ってやる。』
亜莉亜はそう言って自身の手を高く上げた。
『あぁ…この手で奴らを殺せるなら、何て楽しいんだろうな…。』
手のひらを月に向け、それを握りつぶすかのように亜莉亜は拳をつくる。
拓「亜莉亜──?」
戸惑いがちに拓斗が呼びかける。
『どうした、拓斗?』
拓「──や、やだなぁ、亜莉亜!俺を脅かそうとでもしてるの?びっくりしたなぁ…!でも、そんな冗談、俺には通じないよ?」
拓斗は無理やり笑みを浮かべた。
亜莉亜が口にした言葉を、どうしても受け入れられなかった。
“嘘だ。脅かして悪かったな。”
そう言って亜莉亜が笑ってくれることを信じていた。
祈るような気持ちで亜莉亜の言葉を待つが、祈りは──通じなかった。
『冗談…?ははっ!馬鹿にするなよ、拓斗!』
クスクスと笑っているその表情は、拓斗が今まで一度も見たことがないほど狂気に満ちている。
拓「うそだ…」
拓斗の中で、何かが音をたてて崩れていった。
『私は嘘はつかない。お前も知っているだろう?最近起きている死神殺し。あれをやったのは、紛れもなくこのわたしだ。ま、信じるも信じないもお前の勝手だがな。──今日はその件で、お前を誘いに来たんだ。どうだ、拓斗。お前も私と共に来ないか?一緒に死神を、王族を、そして霊王を殺し、新しい世界を作ろう…!』
拓「ッ!」
拓斗の瞳が大きく揺れた。
『返事は次に会ったときで構わない。ゆっくりと考えてくれ。──良い返事、期待してる。お前なら、私についてきてくれる、よな?』
亜莉亜はそう言って微笑むと、夜の闇に消えていった。
拓斗は力無く地面に腰をおろすと、右手で前髪をかきあげた。
拓「一体、何がどうなってんだよ…」
どこかで、断末魔の叫びが聞こえた──
はらりと揺れる水色の髪。
暗闇の中でも分かる真っ青な瞳が、拓斗を鋭く射抜いていた。
拓「──亜莉亜? 亜莉亜なの!?」
突然のことに動揺する拓斗。
『あぁ、そうだ。』
亜莉亜が頷くと拓斗の表情が一気に明るくなった。
拓斗はすぐに亜莉亜に駆け寄る。
拓「亜莉亜!…良かった。嬉しいよ、また君に会えて…!!ねぇ、亜莉亜、今の尸魂界にはどうしても君が必要なんだ。例の事件を知ってるでしょ?ちゃんと霊王に話をしにいこう。今ならきっと──」
興奮気味に拓斗は言った。
ふんわりと笑う亜莉亜の様子に、拓斗はホッと息をついた。。
拓「ね?さぁ、行こう。」
目を輝かせ、拓斗が言う。
『まぁ待て。ゆっくりといこうじゃないか。復讐はまだ始まったばかりだ。』
拓「えっ──」
拓斗の表情が固まった。
フクシュウ──?
復、讐──
『まずはここの死神たちを壊滅させる。全員裏切り者だ。零も、他の隊も──。だから全員この手で刻んで葬ってやる。』
亜莉亜はそう言って自身の手を高く上げた。
『あぁ…この手で奴らを殺せるなら、何て楽しいんだろうな…。』
手のひらを月に向け、それを握りつぶすかのように亜莉亜は拳をつくる。
拓「亜莉亜──?」
戸惑いがちに拓斗が呼びかける。
『どうした、拓斗?』
拓「──や、やだなぁ、亜莉亜!俺を脅かそうとでもしてるの?びっくりしたなぁ…!でも、そんな冗談、俺には通じないよ?」
拓斗は無理やり笑みを浮かべた。
亜莉亜が口にした言葉を、どうしても受け入れられなかった。
“嘘だ。脅かして悪かったな。”
そう言って亜莉亜が笑ってくれることを信じていた。
祈るような気持ちで亜莉亜の言葉を待つが、祈りは──通じなかった。
『冗談…?ははっ!馬鹿にするなよ、拓斗!』
クスクスと笑っているその表情は、拓斗が今まで一度も見たことがないほど狂気に満ちている。
拓「うそだ…」
拓斗の中で、何かが音をたてて崩れていった。
『私は嘘はつかない。お前も知っているだろう?最近起きている死神殺し。あれをやったのは、紛れもなくこのわたしだ。ま、信じるも信じないもお前の勝手だがな。──今日はその件で、お前を誘いに来たんだ。どうだ、拓斗。お前も私と共に来ないか?一緒に死神を、王族を、そして霊王を殺し、新しい世界を作ろう…!』
拓「ッ!」
拓斗の瞳が大きく揺れた。
『返事は次に会ったときで構わない。ゆっくりと考えてくれ。──良い返事、期待してる。お前なら、私についてきてくれる、よな?』
亜莉亜はそう言って微笑むと、夜の闇に消えていった。
拓斗は力無く地面に腰をおろすと、右手で前髪をかきあげた。
拓「一体、何がどうなってんだよ…」
どこかで、断末魔の叫びが聞こえた──