第十二話 ー書類ー
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目的地にたどり着いた亜莉亜は、複雑な心境で《零》の門をくぐった。
隊舎の廊下を進むと、すれ違う隊員の視線が突き刺さる。
前よりも明らかに状態が悪化しているように感じるのは、私だけだろうか。
そう思いながら少し進むと、よく知った人物に声をかけられた。
杏「隊長?」
『杏樹か。』
杏「ってことは、副隊長の意識は戻ったんですね!!良かった…」
明るく振る舞っている杏樹だが、亜莉亜は少し違和感を感じた。
杏「どうかしました?」
無理に作った笑顔を見せる杏樹。
もしかすると…。
ある予想が亜莉亜の頭に浮かんだ。
『杏樹、お前、ちゃんと寝てないんじゃないか?』
亜莉亜の言葉に、はっとする杏樹。
杏「そっ、そんなこと無いですよ!やだなぁ、十分寝てますし、凄く元気ですから!!………大丈夫、です。」
『そうか。じゃあ、私や拓斗の分の書類と、隊員たちがやらなかった書類はどうした。』
杏「…それは」
杏樹は口ごもっている。
図星だな。
『気を使わなくていい。隊員たちがあんな状態なのは隊長である私の責任だ。お前が穴埋めする必要は無い。』
杏「…」
亜莉亜と申し訳なさそうな杏樹の目線が真っ直ぐにぶつかる。
『杏樹、今日はもう上がっていい。たまにはゆっくり休んでくれ。』
そう言って亜莉亜は微笑む。
杏「隊長…っ」
がばッ
『わっ!…杏樹?』
杏樹が飛び付いてきたことに、亜莉亜は戸惑う。
杏「私のことよりも、もっと自分のことを大事にしてくださいよ。」
亜莉亜は目を見開く。
杏「どれだけ周りに心配かけたら気がすむんですかっ!!…私、私っ」
そんなに心配してくれてたのか、こんな私を。
『ありがとう。』
亜莉亜は優しい声で応えた。
杏「!」
隊舎の廊下を進むと、すれ違う隊員の視線が突き刺さる。
前よりも明らかに状態が悪化しているように感じるのは、私だけだろうか。
そう思いながら少し進むと、よく知った人物に声をかけられた。
杏「隊長?」
『杏樹か。』
杏「ってことは、副隊長の意識は戻ったんですね!!良かった…」
明るく振る舞っている杏樹だが、亜莉亜は少し違和感を感じた。
杏「どうかしました?」
無理に作った笑顔を見せる杏樹。
もしかすると…。
ある予想が亜莉亜の頭に浮かんだ。
『杏樹、お前、ちゃんと寝てないんじゃないか?』
亜莉亜の言葉に、はっとする杏樹。
杏「そっ、そんなこと無いですよ!やだなぁ、十分寝てますし、凄く元気ですから!!………大丈夫、です。」
『そうか。じゃあ、私や拓斗の分の書類と、隊員たちがやらなかった書類はどうした。』
杏「…それは」
杏樹は口ごもっている。
図星だな。
『気を使わなくていい。隊員たちがあんな状態なのは隊長である私の責任だ。お前が穴埋めする必要は無い。』
杏「…」
亜莉亜と申し訳なさそうな杏樹の目線が真っ直ぐにぶつかる。
『杏樹、今日はもう上がっていい。たまにはゆっくり休んでくれ。』
そう言って亜莉亜は微笑む。
杏「隊長…っ」
がばッ
『わっ!…杏樹?』
杏樹が飛び付いてきたことに、亜莉亜は戸惑う。
杏「私のことよりも、もっと自分のことを大事にしてくださいよ。」
亜莉亜は目を見開く。
杏「どれだけ周りに心配かけたら気がすむんですかっ!!…私、私っ」
そんなに心配してくれてたのか、こんな私を。
『ありがとう。』
亜莉亜は優しい声で応えた。
杏「!」