拓「あらら…既に亜莉亜も巻き込まれちゃってるんだ。どーしよ。」
そ「ね、副隊長は本当に何にも悪い事してないんでしょ？」
拓「…ま、一度アイツを殺しかけたのは事実だけどね。」
そ「でも、それはアイツが隊長の事を悪くいったからでしょ？それに、僕見たんだよ。」
杏「？」
そ「アイツが自分で自分を殴るとこ。」
拓「……」
杏「……」
怜「……」
魅「…ドＭってやつ？」
江「見苦しい事、極まりないですわね。」
誰もが、そらからの証言を聞き、一瞬動きを止めた。
拓「まさか、自分でやってるとはなぁ…てっきり、誰かにやらせてるのかと思ってた。」
杏「私もそう思ってました。」
魅「…せめて、隊長がいたら何か変わってたのかな。」
この状況。と魅月が付け加える。
拓「さぁね。でも、亜莉亜が呼び戻されるのも近い気がする。流石に、山じいとかもこれを放っておくわけにはいかないだろうし、護廷としても大問題でしょ？零番隊の副隊長が自隊の隊員に暴力ふるってるとか。」
杏「自分で言わないで下さい。」
そ「そんな真顔で言っちゃったら、本当の事みたいじゃん…」
それぞれが思うままにつっこむ。
ふと辺りが静まる。
拓「とにかく、なるべく亜莉亜に迷惑かけなくて済むように、こっちも頑張らなきゃだね。」
拓斗がそう言っていったん話をまとめたとき、突然杏樹が声を上げた。
杏「そういえば、隊長の方はどうなってるんですか？」
その場にいる全員の視線が拓斗に集まった。
どうやら、皆気になっていた事らしい。
拓「敵からの接触は何度かあったらしいけど、詳しいことはまだ分かっていないみたい。要注意であることは間違いないんだけどね。」
杏「そう、ですか。」
杏樹は肩を落とす。
現世の敵についての状況は進展せず、
瀞霊廷のほうでも状況は悪化するばかり。