第六話 ー迷子ー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
子「さや。ほら、こうやってかくの。」
亜莉亜の手の平に漢字で書いてみせる。
『…叉夜か。漢字も使えるのか、偉いな。じゃあ、叉夜、お前に聞きたいことがたくさんあるんだ。一緒に来てくれるか?』
叉「うんっ!おねえちゃんのおなまえは?」
『お…お姉ちゃん?』
叉夜は瞳を輝かせながら亜莉亜に尋ねる。
亜莉亜は、お姉ちゃんと呼ばれたことに動揺する。
実年齢で見てみれば、とっくに”お姉ちゃん”の領域ではないのは確かだ。
『お姉ちゃんに見えるか?…子供の感性ってものはよく分からんな。私は亜莉亜だ。』
叉「亜莉亜おねえちゃんっ!!」
『…いいから行くぞ。』
結局亜莉亜は、叉夜と手をつなぎながら浦原商店へと帰ることになる。
『…喜助、帰ったぞ。』
喜「お帰りなさ~い。早かったっスね」
気丈な態度で亜莉亜を迎える喜助。
だが、亜莉亜は少し疲れているようにも見える。
『…こいつを頼む。』
突然亜莉亜に背中を押された叉夜が、喜助と目を合わせる。
喜「…おやぁ…また、この子どうしたんすか?…お嬢さん、お名前は?」
喜助が、子供向けスマイルで叉夜に話しかける。
叉「さや!!…亜莉亜おねえちゃん、おじちゃん、だあれ?」
喜「お…おじちゃん!?」
『叉夜、こいつは喜助。私とほぼ同い年だぞ。』
夜「お姉ちゃんにおじちゃんか。酷い格差じゃのう」
どこからともなく現れた夜一が、”おじちゃん”と呼ばれてうろたえる喜助にケラケラと笑う。
叉「お姉ちゃん?おばちゃん?」
叉夜は、突然現れた夜一を見て、お姉ちゃんかおばちゃんか判断しかねている。
夜「わしは夜一じゃ。正真正銘お姉ちゃんじゃの。」
叉「…?」
叉夜は納得いかない様子。
きっと、夜一のこの口調のせいで、”おじちゃん”という選択肢が追加されてしまったのだろう。
『空須川の橋の下で拾ったんだ。既に死んでいるのだろうと思ったのだが、この通り生身の人間だ。…親とはぐれて、1日以上は経つらしい。』
喜「例の奴が何かした、と考えることもできますね。」
亜莉亜の手の平に漢字で書いてみせる。
『…叉夜か。漢字も使えるのか、偉いな。じゃあ、叉夜、お前に聞きたいことがたくさんあるんだ。一緒に来てくれるか?』
叉「うんっ!おねえちゃんのおなまえは?」
『お…お姉ちゃん?』
叉夜は瞳を輝かせながら亜莉亜に尋ねる。
亜莉亜は、お姉ちゃんと呼ばれたことに動揺する。
実年齢で見てみれば、とっくに”お姉ちゃん”の領域ではないのは確かだ。
『お姉ちゃんに見えるか?…子供の感性ってものはよく分からんな。私は亜莉亜だ。』
叉「亜莉亜おねえちゃんっ!!」
『…いいから行くぞ。』
結局亜莉亜は、叉夜と手をつなぎながら浦原商店へと帰ることになる。
『…喜助、帰ったぞ。』
喜「お帰りなさ~い。早かったっスね」
気丈な態度で亜莉亜を迎える喜助。
だが、亜莉亜は少し疲れているようにも見える。
『…こいつを頼む。』
突然亜莉亜に背中を押された叉夜が、喜助と目を合わせる。
喜「…おやぁ…また、この子どうしたんすか?…お嬢さん、お名前は?」
喜助が、子供向けスマイルで叉夜に話しかける。
叉「さや!!…亜莉亜おねえちゃん、おじちゃん、だあれ?」
喜「お…おじちゃん!?」
『叉夜、こいつは喜助。私とほぼ同い年だぞ。』
夜「お姉ちゃんにおじちゃんか。酷い格差じゃのう」
どこからともなく現れた夜一が、”おじちゃん”と呼ばれてうろたえる喜助にケラケラと笑う。
叉「お姉ちゃん?おばちゃん?」
叉夜は、突然現れた夜一を見て、お姉ちゃんかおばちゃんか判断しかねている。
夜「わしは夜一じゃ。正真正銘お姉ちゃんじゃの。」
叉「…?」
叉夜は納得いかない様子。
きっと、夜一のこの口調のせいで、”おじちゃん”という選択肢が追加されてしまったのだろう。
『空須川の橋の下で拾ったんだ。既に死んでいるのだろうと思ったのだが、この通り生身の人間だ。…親とはぐれて、1日以上は経つらしい。』
喜「例の奴が何かした、と考えることもできますね。」