第二十九話 ー命令ー
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杏「副隊長、私も手伝いますよ。」
龍「俺も。副隊長にばっか、いいところ持っていかれる訳にはいかねぇよ。」
怜「俺たちも参加させてもらう。」
魅「私だって、隊長を死なせるわけにはいかないもの。」
江「あら。それなら、私たちもやりますわ。借りは返さなければ気がすみませんの。ね、華恋。」
華「うん、お姉ちゃんっ。」
そ「僕もやるよ。隊長大好きだから!」
『……』
それなら余計に、逃げるわけにはいかない。
そんな風に言ってくれる仲間を見捨てて、自分だけ逃げるわけにはいかない。
『──悪いが、私は』
拓「俺たちの気持ち、無駄にしないで。」
拓斗の優しい声が亜莉亜の決意を揺さぶる。
拓「また、絶対に、会おう。──ううん、必ずに迎えに行くから」
拓斗はとびっきりの笑顔でそう言った。
濁った心の中を、透き通った一筋の風が通り抜ける。
そんな感覚がした。
そう、か。
生きてさえいれば──
拓「じゃ、いくよ!」
拓斗が斬魄刀を鞘から抜き、解号を唱えた。
他の席官たちも、それに続いて刀を解放する。
全員、消耗しきっているはずなのに。
それほどまで私を想ってくれるのか。
こんな私とでも、再会することを願ってくれるのか。
参ったな…。
これじゃ、逃げて生きることしか道がないじゃないか。
そう、苦笑する。
そして、霊王に立ち向かう仲間たちの背に向け、強く想った。
ありがとう
そして、
また会おう
目を閉じ、一度だけ深呼吸をする。
そして、残る力を振り絞り、走り出した。
龍「俺も。副隊長にばっか、いいところ持っていかれる訳にはいかねぇよ。」
怜「俺たちも参加させてもらう。」
魅「私だって、隊長を死なせるわけにはいかないもの。」
江「あら。それなら、私たちもやりますわ。借りは返さなければ気がすみませんの。ね、華恋。」
華「うん、お姉ちゃんっ。」
そ「僕もやるよ。隊長大好きだから!」
『……』
それなら余計に、逃げるわけにはいかない。
そんな風に言ってくれる仲間を見捨てて、自分だけ逃げるわけにはいかない。
『──悪いが、私は』
拓「俺たちの気持ち、無駄にしないで。」
拓斗の優しい声が亜莉亜の決意を揺さぶる。
拓「また、絶対に、会おう。──ううん、必ずに迎えに行くから」
拓斗はとびっきりの笑顔でそう言った。
濁った心の中を、透き通った一筋の風が通り抜ける。
そんな感覚がした。
そう、か。
生きてさえいれば──
拓「じゃ、いくよ!」
拓斗が斬魄刀を鞘から抜き、解号を唱えた。
他の席官たちも、それに続いて刀を解放する。
全員、消耗しきっているはずなのに。
それほどまで私を想ってくれるのか。
こんな私とでも、再会することを願ってくれるのか。
参ったな…。
これじゃ、逃げて生きることしか道がないじゃないか。
そう、苦笑する。
そして、霊王に立ち向かう仲間たちの背に向け、強く想った。
ありがとう
そして、
また会おう
目を閉じ、一度だけ深呼吸をする。
そして、残る力を振り絞り、走り出した。
裏切りと絆
さぁ 強いのはどちら?
さぁ 強いのはどちら?
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