第二十九話 ー命令ー
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そ「はーい!僕、大丈夫だよ。」
そらが元気よく名乗りをあげる。
『じゃ、そら──』
そ「分かってるよ。霊圧探るんでしょ?」
亜莉亜は深く頷く。
そ「んー…誰の霊圧探そうかな〜」
少しだけ迷って、ターゲットを定めたそらが、目を閉じ意識を集中させる。
そ「!」
パッと目を見開いたそらに、注目が集まる。
『そら?』
そ「双極。双極に……!」
『なっ!?』
拓「双極?」
驚いて双極を見上げる。
その目に、信じられないものが映った。
『お前、どうして……』
双極の丘の端に立ち、鬼道の構えを亜莉亜に向ける新炉。
唖然としている亜莉亜たちをよそに、ひきつった表情で新炉は口を開いた。
新「破道の三三、」
『新炉ッ!』
新「蒼火墜。」
放たれた鬼道が、亜莉亜たちを襲う。
『チッ…、断空!!』
オレンジ色の壁に、蒼い炎がぶつかり、弾けた。
『これは…!』
これは一体どういうことだ。
そう訊こうとした亜莉亜の言葉が、唐突に途切れた。
『そんな、まさか──』
新炉の周りに控える零番隊の平隊士たち。
そして、その後ろに現れた、白い布で顔を隠す──王族。
恐らくあんたは"使えない"方に分けられちまってるぞ。つまり、処分対象だ。
よみがえる乃雅の言葉。
王族は常に、神影亜莉亜、てめぇの命を狙ってんだよ。
いや、そんなはずはない。
そんなはずは──
思考が混乱して、何も考えられなくなる。
いつのまにか、膝まずく新炉たちの背後には大きな駕籠が迫ってきていた。
それを見た死神たちは、戸惑いながらも頭を下げていく。
拓「どうして──」
霊圧から駕籠の中にいる人物を知った拓斗が、信じられないと言葉を洩らす。
そらが元気よく名乗りをあげる。
『じゃ、そら──』
そ「分かってるよ。霊圧探るんでしょ?」
亜莉亜は深く頷く。
そ「んー…誰の霊圧探そうかな〜」
少しだけ迷って、ターゲットを定めたそらが、目を閉じ意識を集中させる。
そ「!」
パッと目を見開いたそらに、注目が集まる。
『そら?』
そ「双極。双極に……!」
『なっ!?』
拓「双極?」
驚いて双極を見上げる。
その目に、信じられないものが映った。
『お前、どうして……』
双極の丘の端に立ち、鬼道の構えを亜莉亜に向ける新炉。
唖然としている亜莉亜たちをよそに、ひきつった表情で新炉は口を開いた。
新「破道の三三、」
『新炉ッ!』
新「蒼火墜。」
放たれた鬼道が、亜莉亜たちを襲う。
『チッ…、断空!!』
オレンジ色の壁に、蒼い炎がぶつかり、弾けた。
『これは…!』
これは一体どういうことだ。
そう訊こうとした亜莉亜の言葉が、唐突に途切れた。
『そんな、まさか──』
新炉の周りに控える零番隊の平隊士たち。
そして、その後ろに現れた、白い布で顔を隠す──王族。
恐らくあんたは"使えない"方に分けられちまってるぞ。つまり、処分対象だ。
よみがえる乃雅の言葉。
王族は常に、神影亜莉亜、てめぇの命を狙ってんだよ。
いや、そんなはずはない。
そんなはずは──
思考が混乱して、何も考えられなくなる。
いつのまにか、膝まずく新炉たちの背後には大きな駕籠が迫ってきていた。
それを見た死神たちは、戸惑いながらも頭を下げていく。
拓「どうして──」
霊圧から駕籠の中にいる人物を知った拓斗が、信じられないと言葉を洩らす。