第二十八話 ー霊王ー
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乃「俺は、自らを封印する直前に、己の魂を8つに割った。そして、それらに俺の持つ霊力の全てを与えた。8つのうち7つには、それぞれ特殊な能力も与えた。それで、輪廻の最中にある魂魄に埋め込んだ。そうしてできたのがあいつら――ルシファーたちだ。」
『そうか。だから、奴らは別々の人生を歩みながら、力をつけていたということか』
流魂街で一時期は共に暮らしたマンモン。
貴族として生まれ育った湖娘。
死神に関する記憶を持つアスモデウス…。
彼らへの謎が消えていく。
乃「ご名答。なかなか良い考えだったろ?あいつらには魂を埋め込んだだけだ。だから、俺の魂を抜いた後でも、奴等は活動できる。」
得意気に語る乃雅を、亜莉亜はただ厳しい目で見ている。
乃「それで、残りの一つは俺の用意した特別な義骸に入れた。一見、ただの魂魄に見えるようなやつだ。心当たりがあるんじゃねぇか?なぁ。」
『まさか、叉夜の事か。』
乃「そうだ。俺の唯一の善の心、叉夜。あいつは特別だ。人間の心は、人間の魂は、善だけでも悪だけでも成り立つことはねぇ。つまり、俺が復活するために、叉夜は欠かせない存在だったんだ。だから、叉夜だけは無駄な感情を持たない義骸に入れた。下手に魂魄にでも入れて、"善"を無くしちまったら、俺は二度と復活できないからなぁ。」
『…ッ』
"亜莉亜お姉ちゃんっ!"
そう言って亜莉亜によくなついていた、無垢な叉夜。
その真実に、何とも言えない感情がにじみ出る。
乃「あれから千年。俺は、野放しにしていた己の魂を回収し、霊力を取り戻し、完全なる復活をとげた!全ては、偉大なる目的のために。」
『霊王を殺すつもりなのか。』
亜莉亜は、静かに斬魄刀に手をかける。
乃「あぁ。だが、その前にあんたに伝えなきゃいけないことがある。」
乃雅は真面目な眼を亜莉亜に向けた。
『…』
心なしか、亜莉亜の手に力が入ったように見える。
『そうか。だから、奴らは別々の人生を歩みながら、力をつけていたということか』
流魂街で一時期は共に暮らしたマンモン。
貴族として生まれ育った湖娘。
死神に関する記憶を持つアスモデウス…。
彼らへの謎が消えていく。
乃「ご名答。なかなか良い考えだったろ?あいつらには魂を埋め込んだだけだ。だから、俺の魂を抜いた後でも、奴等は活動できる。」
得意気に語る乃雅を、亜莉亜はただ厳しい目で見ている。
乃「それで、残りの一つは俺の用意した特別な義骸に入れた。一見、ただの魂魄に見えるようなやつだ。心当たりがあるんじゃねぇか?なぁ。」
『まさか、叉夜の事か。』
乃「そうだ。俺の唯一の善の心、叉夜。あいつは特別だ。人間の心は、人間の魂は、善だけでも悪だけでも成り立つことはねぇ。つまり、俺が復活するために、叉夜は欠かせない存在だったんだ。だから、叉夜だけは無駄な感情を持たない義骸に入れた。下手に魂魄にでも入れて、"善"を無くしちまったら、俺は二度と復活できないからなぁ。」
『…ッ』
"亜莉亜お姉ちゃんっ!"
そう言って亜莉亜によくなついていた、無垢な叉夜。
その真実に、何とも言えない感情がにじみ出る。
乃「あれから千年。俺は、野放しにしていた己の魂を回収し、霊力を取り戻し、完全なる復活をとげた!全ては、偉大なる目的のために。」
『霊王を殺すつもりなのか。』
亜莉亜は、静かに斬魄刀に手をかける。
乃「あぁ。だが、その前にあんたに伝えなきゃいけないことがある。」
乃雅は真面目な眼を亜莉亜に向けた。
『…』
心なしか、亜莉亜の手に力が入ったように見える。