第二十八話 ー霊王ー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
乃「そういや、いたく叉夜を心配してたみてぇだが?」
亜莉亜と刀を交えながら乃雅は言った。
お互い、力で押し返そうとするため、二本の斬魄刀はカタカタと震える。
『あぁ、そうだ。叉夜はどうした。答えろッ!』
亜莉亜は叫ぶ。
この言葉をもう何回口にしただろうか。
ふと思う。
乃「本当の事、知りたいか?」
乃雅の思いがけない言葉に、亜莉亜は顔をしかめる。
『どういう風の吹きまわしだ。』
乃「あ?気分だよ。俺の、な。」
『…』
信用できるのか?
いや、情報が少ない今。
信じるしかない。
『聞かせてくれ。』
数秒の思考のうち、亜莉亜は言った。
乃雅が斬魄刀を引き、それと同時に、亜莉亜は後退する。
乃「いいだろう。叉夜が人間でも魂魄でもないって事は知ってるな」
『あぁ。』
乃「あいつはな、俺の心なんだ。」
『……はぁ!?』
いまいち乃雅の言葉の意味が分からず、亜莉亜は声を上げた。
乃「ルシファーたちも同じ。俺の心の一部だ。だが、あいつらと叉夜は根本的に違う。」
『……それはどういう事だ。』
乃「叉夜は俺の"善"の心。ルシファーたちは俺の"悪"の心って事だよ。』
『!?……なるほど。確かに、善と悪にはあてはまる。しかし、随分と欲深い心だったんだな。』
七つの大罪の性質をはっきりと持つ彼らを、頭の中に思い描く。
乃「俺も最初はそう思ったよ。だけど、俺たちが只の人間の魂魄である限り、仕方のない事なのかもな。きっと、あんたの中にも。」
『……どうだろうな』
大切なものを護りたい。
この手で護りたい。
しかし命は捨てたくない。
これも強欲の一つなのかもしれない。
私も、つくづく仕方のない奴だ、と心の中で嘲笑する。
乃「ついでだが、今から、てめぇらが知りたがっているだろう事、全て話してやる。大人しく聞いてろよ。」
『……随分と今日は気前が良いんだな。』
乃「ほっとけ。」
ぶっきらぼうに言った乃雅。
その表情が、急に暗くなる。
亜莉亜と刀を交えながら乃雅は言った。
お互い、力で押し返そうとするため、二本の斬魄刀はカタカタと震える。
『あぁ、そうだ。叉夜はどうした。答えろッ!』
亜莉亜は叫ぶ。
この言葉をもう何回口にしただろうか。
ふと思う。
乃「本当の事、知りたいか?」
乃雅の思いがけない言葉に、亜莉亜は顔をしかめる。
『どういう風の吹きまわしだ。』
乃「あ?気分だよ。俺の、な。」
『…』
信用できるのか?
いや、情報が少ない今。
信じるしかない。
『聞かせてくれ。』
数秒の思考のうち、亜莉亜は言った。
乃雅が斬魄刀を引き、それと同時に、亜莉亜は後退する。
乃「いいだろう。叉夜が人間でも魂魄でもないって事は知ってるな」
『あぁ。』
乃「あいつはな、俺の心なんだ。」
『……はぁ!?』
いまいち乃雅の言葉の意味が分からず、亜莉亜は声を上げた。
乃「ルシファーたちも同じ。俺の心の一部だ。だが、あいつらと叉夜は根本的に違う。」
『……それはどういう事だ。』
乃「叉夜は俺の"善"の心。ルシファーたちは俺の"悪"の心って事だよ。』
『!?……なるほど。確かに、善と悪にはあてはまる。しかし、随分と欲深い心だったんだな。』
七つの大罪の性質をはっきりと持つ彼らを、頭の中に思い描く。
乃「俺も最初はそう思ったよ。だけど、俺たちが只の人間の魂魄である限り、仕方のない事なのかもな。きっと、あんたの中にも。」
『……どうだろうな』
大切なものを護りたい。
この手で護りたい。
しかし命は捨てたくない。
これも強欲の一つなのかもしれない。
私も、つくづく仕方のない奴だ、と心の中で嘲笑する。
乃「ついでだが、今から、てめぇらが知りたがっているだろう事、全て話してやる。大人しく聞いてろよ。」
『……随分と今日は気前が良いんだな。』
乃「ほっとけ。」
ぶっきらぼうに言った乃雅。
その表情が、急に暗くなる。