第二十八話 ー霊王ー
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ル「かつての部下に蔑まれる気分はいかがですか?辛そうですねぇ。私にとて慈悲が無いわけではありませんから、早く楽にして差し上げましょう。」
ニヤリと口角を上げたルシファーに、杏樹たちは身構える。
ル「サタン、あれを。」
ルシファーはサタンに目配せした。
サタンは黙って両手を前につきだし、杏樹たちに手のひらを向けた。
サ「…」
サタンの口が、もごもごと何かを唱える。
刹那。
巨大な赤黒いエネルギー体が、サタンの正面に現れた。
間髪入れず、それは放たれた。
杏「!!」
ドカァァン!!
あまりもの衝撃に地面が震え、空気が轟く。
ル「お見事です。サタン。」
勝ち誇った笑みを浮かべるルシファー。
しかしそれは、辺りを覆う土煙が晴れ始めた頃、憎しみの表情へと変わった。
杏「龍、あんた…!」
杏樹はぽつりと呟く。
座り込む杏樹と、杏樹を庇うように刀を構え、立っている龍。
そして、二人を囲むように立ちはだかる水の壁──
龍は振り返って杏樹と目を合わせると、にかっと笑った。
龍「俺だって、ちゃんと修業してたんだぜ?」
杏「龍……っ。」
杏樹は静かに顔を伏せた。
龍「!…三席?」
杏樹が感動でもしているのかと、龍は驚く。
しかしそれは間違いだった。
ぱっと顔を上げた杏樹。
その表情に感動はみじんも無かった。
むしろ、怒りでいっぱいだった。
龍「ひいっ…」
杏「龍、あんたねぇ、そんな技が使えるなら、何でもっと早くに出さないのよ!!私がどんだけ苦労したと思ってるのよ!私は」
まくし立てるように言った杏樹を、そっと龍が制した。
龍「ま、そんなに怒るなって。ヒーローは遅れて来るって言うじゃん?今からたっぷり活躍しちゃうからさ♪」
満面の笑みで言った龍。
杏樹はそっとため息をついた。
ル「それは卍解でしょうか?」
きつい声でルシファーが問う。
龍「ちげぇよ。これは始解だ。本気の、なぁ!」
液体や球体、固体や水蒸気など、様々な形の水を周囲に浮かべながら、龍は答えた。
龍「さーさー、寄ってらっしゃい見てらっしゃいッ♪尸魂界一素敵で華麗でイケメンなこの松本龍様が」
声高々に叫ぶ龍は、突然声のトーンを落とす。
龍「本気で敵を始末するぜ?」
龍の纏う空気の変化に、杏樹はただ言葉を失うのみだった。
ニヤリと口角を上げたルシファーに、杏樹たちは身構える。
ル「サタン、あれを。」
ルシファーはサタンに目配せした。
サタンは黙って両手を前につきだし、杏樹たちに手のひらを向けた。
サ「…」
サタンの口が、もごもごと何かを唱える。
刹那。
巨大な赤黒いエネルギー体が、サタンの正面に現れた。
間髪入れず、それは放たれた。
杏「!!」
ドカァァン!!
あまりもの衝撃に地面が震え、空気が轟く。
ル「お見事です。サタン。」
勝ち誇った笑みを浮かべるルシファー。
しかしそれは、辺りを覆う土煙が晴れ始めた頃、憎しみの表情へと変わった。
杏「龍、あんた…!」
杏樹はぽつりと呟く。
座り込む杏樹と、杏樹を庇うように刀を構え、立っている龍。
そして、二人を囲むように立ちはだかる水の壁──
龍は振り返って杏樹と目を合わせると、にかっと笑った。
龍「俺だって、ちゃんと修業してたんだぜ?」
杏「龍……っ。」
杏樹は静かに顔を伏せた。
龍「!…三席?」
杏樹が感動でもしているのかと、龍は驚く。
しかしそれは間違いだった。
ぱっと顔を上げた杏樹。
その表情に感動はみじんも無かった。
むしろ、怒りでいっぱいだった。
龍「ひいっ…」
杏「龍、あんたねぇ、そんな技が使えるなら、何でもっと早くに出さないのよ!!私がどんだけ苦労したと思ってるのよ!私は」
まくし立てるように言った杏樹を、そっと龍が制した。
龍「ま、そんなに怒るなって。ヒーローは遅れて来るって言うじゃん?今からたっぷり活躍しちゃうからさ♪」
満面の笑みで言った龍。
杏樹はそっとため息をついた。
ル「それは卍解でしょうか?」
きつい声でルシファーが問う。
龍「ちげぇよ。これは始解だ。本気の、なぁ!」
液体や球体、固体や水蒸気など、様々な形の水を周囲に浮かべながら、龍は答えた。
龍「さーさー、寄ってらっしゃい見てらっしゃいッ♪尸魂界一素敵で華麗でイケメンなこの松本龍様が」
声高々に叫ぶ龍は、突然声のトーンを落とす。
龍「本気で敵を始末するぜ?」
龍の纏う空気の変化に、杏樹はただ言葉を失うのみだった。