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第二十八話 ー霊王ー

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主人公名字
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主人公あだ名(やちる命名)

男は部下に渡された資料を手に取る。
「案外しぶとい者が多いようでして」
部下は頭を下げながら言った。
「もっと多くの虚を放て。」
資料を見ていた男は冷酷な声で命令を下した。
その言葉を聞き、部下は口に弧を描く。
「レベルはどう致しましょう。」
「最上級だ。」
男は表情を変えずに答える。
しかしその返事に、部下の表情は曇った。
「お言葉ですが、それでは護廷の存在自体が危うく」
「構わぬ。死神など腐るほどいる。」
「しかし……」
「構わぬと言っている。我々の計画に犠牲は不可欠。分かったな。」
男の絶対的な命令に、部下はおずおずと頷き、その場を後にした。

喜「いやぁ、参りましたねぇ。」
巨大な画面を前に、喜助は呟いた。
ここは技術開発局。
戦闘のため外に出ている涅マユリの代わりに、先代局長の浦原喜助が技開の指揮をとっていた。
もちろん、マユリはこれを猛烈に嫌がったのだが…。
夜「一体どうなっておるんじゃ。」
喜助の横に立つ夜一が、画面を睨んだ。
そこには尸魂界全体の戦闘状況が映されており、どこに虚が出没していて、誰が誰と戦っているのかということまで、しっかり把握できるようになっていた。
喜「全くっすよ。虚、いや大虚の群れが、次から次へと湧いてきちゃってます。しかも、虚の数が少なくなったところから順に。」
夜「これは、やつ以外の第三者が、虚を操っているとみて良いじゃろうな。」
夜一は険しい顔つきで言った。
亜莉亜たちと戦っている今の乃雅に、新たな虚を呼び出すことは難しい。
もしそれが可能であっても、虚を適切に割り振ることは不可能。
喜「しかし、そうなってくると、第三者は一体誰なんでしょうね?」
夜「それが分かれば苦労はせん。そもそも……」
そこまで言うと、夜一は喜助へと目線を移した。
夜「それを突き止めるのが、おぬしら技術開発局の役目じゃろうが。」
喜「アタシは駄菓子屋の店主っすよ。」
ドンッ!!
笑顔で答えた喜助を、夜一は蹴り飛ばした。
喜「痛いじゃないっすか、夜一サン!」
夜「五月蝿い。今そこに座ってるやつは全員技開の研究員じゃ。責任もってさっさと調べい!!」
夜一は喜助を怒鳴りつけた。
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