第二十五話 ー結束ー
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『ありがとう、拓斗。』
そう言って、亜莉亜は笑った。
滅多に見せない花のような笑みは、拓斗だけではなく、その場にいた全員を魅了した。
『私は幸せ者だ。お前に出会えてよかった。きっと私一人じゃ、ここまで来れなかった。私は──』
拓「亜莉亜…」
亜莉亜は再度にっこりと微笑むと、何かを言いかけた。
しかし、その時。
ズンッ…
突如、鈍く重い霊圧が辺りにのしかかった。
『何事だ!』
一瞬にして亜莉亜の表情が零番隊隊長のものへと変わる。
「緊急伝達。黒雷乃雅が大量の虚と共に、瀞霊廷内に出現。各隊は計画どおりに配置につけとのこと。場所は──双極の丘。」
『双極…!?』
いつの間にか現れていた裏廷隊の隊士が、亜莉亜に報告をする。
亜莉亜は、凜とした表情で、隊士たちに向き合った。
『只今から零番隊は、黒雷乃雅討伐のため双極の丘に向かう。今まで鍛えてきた力で、存分に働いてこい!』
はい!と、元気の良い返事が隊士たちから返ってくる。
それに満足しつつも、亜莉亜は言葉を付け加えた。
『ただし、命だけは捨てるなよ。』
一瞬沈黙する隊士たち。
数秒遅れて、先程よりも大きな返事が返される。
瀞霊廷最強の部隊は、戦場へと駆け出した。
悠々とそびえる大きな処刑台。
本来重罪を犯した死神の処刑場である双極には、大勢の死神たちが集まっていた。
その死神たちの視線は、ある一点に集中している。
乃「おい、神影亜莉亜はまだか?」
黄金色の鋭い目を光らせ、乃雅は問う。
冬「知るか。」
そう答えた翡翠と黄金色の視線がぶつかった。
零番隊が到着するまでは、あくまでも待機すると決めてあるため、誰も乃雅には手を出さない。
乃「全く。お前みたいなガキが隊長だとはなぁ。あ〜あ、世も末だな。」
からかうように乃雅は笑うが、冬獅郎は全く相手にしようとしない。
そのとき、一筋の風が双極を突き抜けた。
乃「チッ…待たせやがって。」
ニヤリと口角をあげる乃雅。
"零"の羽織がふわりと揺れた。
LAST GAME … START
そう言って、亜莉亜は笑った。
滅多に見せない花のような笑みは、拓斗だけではなく、その場にいた全員を魅了した。
『私は幸せ者だ。お前に出会えてよかった。きっと私一人じゃ、ここまで来れなかった。私は──』
拓「亜莉亜…」
亜莉亜は再度にっこりと微笑むと、何かを言いかけた。
しかし、その時。
ズンッ…
突如、鈍く重い霊圧が辺りにのしかかった。
『何事だ!』
一瞬にして亜莉亜の表情が零番隊隊長のものへと変わる。
「緊急伝達。黒雷乃雅が大量の虚と共に、瀞霊廷内に出現。各隊は計画どおりに配置につけとのこと。場所は──双極の丘。」
『双極…!?』
いつの間にか現れていた裏廷隊の隊士が、亜莉亜に報告をする。
亜莉亜は、凜とした表情で、隊士たちに向き合った。
『只今から零番隊は、黒雷乃雅討伐のため双極の丘に向かう。今まで鍛えてきた力で、存分に働いてこい!』
はい!と、元気の良い返事が隊士たちから返ってくる。
それに満足しつつも、亜莉亜は言葉を付け加えた。
『ただし、命だけは捨てるなよ。』
一瞬沈黙する隊士たち。
数秒遅れて、先程よりも大きな返事が返される。
瀞霊廷最強の部隊は、戦場へと駆け出した。
悠々とそびえる大きな処刑台。
本来重罪を犯した死神の処刑場である双極には、大勢の死神たちが集まっていた。
その死神たちの視線は、ある一点に集中している。
乃「おい、神影亜莉亜はまだか?」
黄金色の鋭い目を光らせ、乃雅は問う。
冬「知るか。」
そう答えた翡翠と黄金色の視線がぶつかった。
零番隊が到着するまでは、あくまでも待機すると決めてあるため、誰も乃雅には手を出さない。
乃「全く。お前みたいなガキが隊長だとはなぁ。あ〜あ、世も末だな。」
からかうように乃雅は笑うが、冬獅郎は全く相手にしようとしない。
そのとき、一筋の風が双極を突き抜けた。
乃「チッ…待たせやがって。」
ニヤリと口角をあげる乃雅。
"零"の羽織がふわりと揺れた。
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