第二十五話 ー結束ー
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『なんて、少々ベタなことかもしれないがな。』
クスッと笑ってみせる。
『私を変えてくれたのは、ここにいるお前たちだ。お前たちと出会えたから、私は居場所を見つけ、瀞霊廷に感謝することができるようになった。長くなってしまったが、私がお前たちに言いたかったことはただ一つ』
『ありがとう』
『──私からは以上だ。』
感極まって涙を浮かべる隊士たちもいる中、亜莉亜は満足そうに踵を返し、部屋を出ようとした。
だが…
拓「待って。」
拓斗に腕を掴まれ、亜莉亜は驚いたように振り返った。
『拓斗?』
拓「自分だけ言いたいこと全部言って、お仕舞い?俺も言いたいことあるんだけど。聞いてよ。」
何かが吹っ切れた、そんな表情で亜莉亜を見つめる拓斗。
『──分かった。』
亜莉亜は戸惑いつつも、拓斗と向かい合う。
しんと静まり返った隊舎に、拓斗の声だけが響く。
拓「亜莉亜は覚えてる?俺たちが初めて会った日のこと。もう随分昔のことみたいだね。」
亜莉亜が頷く。
拓「俺も亜莉亜も、まだほんの小さな子供だった。」
『そうだな』
二人が出会ったときのことを思い返し、亜莉亜はくすりと笑った。
確か、私が拓斗を怖がって一切反応しなかったものだから、拓斗が怒って。
随分昔の話だったが、亜莉亜は鮮明に覚えていた。
拓「俺は亜莉亜に会うまでは、ずっと我妻の屋敷でお坊っちゃま扱いを受けてたもんだからさ。亜莉亜みたいな人に会うのは本当に初めてで、凄く新鮮だった。」
拓斗は笑顔で語る。
拓「あのとき、俺は君を泣かせちゃったよね。」
『それは、忘れてくれ。』
不満げに亜莉亜は目を伏せた。
クスッと笑ってみせる。
『私を変えてくれたのは、ここにいるお前たちだ。お前たちと出会えたから、私は居場所を見つけ、瀞霊廷に感謝することができるようになった。長くなってしまったが、私がお前たちに言いたかったことはただ一つ』
『ありがとう』
『──私からは以上だ。』
感極まって涙を浮かべる隊士たちもいる中、亜莉亜は満足そうに踵を返し、部屋を出ようとした。
だが…
拓「待って。」
拓斗に腕を掴まれ、亜莉亜は驚いたように振り返った。
『拓斗?』
拓「自分だけ言いたいこと全部言って、お仕舞い?俺も言いたいことあるんだけど。聞いてよ。」
何かが吹っ切れた、そんな表情で亜莉亜を見つめる拓斗。
『──分かった。』
亜莉亜は戸惑いつつも、拓斗と向かい合う。
しんと静まり返った隊舎に、拓斗の声だけが響く。
拓「亜莉亜は覚えてる?俺たちが初めて会った日のこと。もう随分昔のことみたいだね。」
亜莉亜が頷く。
拓「俺も亜莉亜も、まだほんの小さな子供だった。」
『そうだな』
二人が出会ったときのことを思い返し、亜莉亜はくすりと笑った。
確か、私が拓斗を怖がって一切反応しなかったものだから、拓斗が怒って。
随分昔の話だったが、亜莉亜は鮮明に覚えていた。
拓「俺は亜莉亜に会うまでは、ずっと我妻の屋敷でお坊っちゃま扱いを受けてたもんだからさ。亜莉亜みたいな人に会うのは本当に初めてで、凄く新鮮だった。」
拓斗は笑顔で語る。
拓「あのとき、俺は君を泣かせちゃったよね。」
『それは、忘れてくれ。』
不満げに亜莉亜は目を伏せた。