ゆっくりと目を開くと、辺りには精神世界ではなく、現実世界の森が広がっていた。
ふと、亜莉亜の目線が一点にとまる。
『闇鬼、何だか若くないか？』
亜莉亜は、目の前にいる闇鬼の姿にため息をついた。
なにしろ、精神世界では口調同様に歳とっていた姿の闇鬼が、こちらの世界では青年の姿をしているのだ。
しかも容姿端麗ときた。
闇「たまには良かろう。こちらの姿の方が動きやすいのだ。」
『すっかり年寄り発言だな。まあいい。だが、勝手な行動は慎んでくれ。その容姿では目立ちすぎる。』
闇「心得ている。それでは、始めるか。」
二つの刀身が火花を撒き散らしながら激しくぶつかった。


霊圧がほぼ全部残っている
体力が十分にある
戦闘技術を磨き、
卍解の時間を最小限に抑える…
これらが全て満たされたとき、最強の切り札となる。
しかし、これらの条件が満たされなかった場合。
私は、自らの命を失うのだろうか。
それとも、破滅を呼ぶのだろうか。
どちらにしろ、私は、卍解という名の"パンドラの箱"を開けてしまうのだ。
だが、もう後戻りはしない。
なぜなら、