第二十三話 ー修業開始ー
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「隊長、おはようございます!」
隊舎に入ると、すぐに隊員たちに挨拶をかける。
清々しい朝に、隊員たちの明るい声。
穏やかな平和に身を委ねたくもなるが、そうもいかない。
なにしろ、敵であり前王属特務隊長の黒雷乃雅が、いつ攻め込んでくるか予想できないのだから。
杏「あ、隊長!おはようございます!!」
廊下の隅から、腕いっぱいに書類を抱えた杏樹が顔を出した。
『あぁ、おはよう。』
二人で並んで廊下を歩く。
杏「なんか、久しぶりですね。隊長がちゃんと隊に顔を出したの。」
『そういえば、そうだな。色々任せきりですまなかった。』
杏「え?あ、いや、そういう意味じゃないんですよ!」
慌てた様子で、杏樹は首を振った。
杏「私は三席として、隊長のために働いてるだけですから、当然のことです。それより、どうかしたんですか?」
『まぁ、な。』
杏樹の問いに、曖昧に微笑む。
『杏樹、今日からは書類仕事はしなくていい。他の隊員たちも全員だ。』
杏「え──。…それって、解雇通告、ですか?」
『へ?』
杏樹の思わぬ言葉に、私は気の抜けた声を出してしまった。
そうか、そう聞こえたか。
『そんなんじゃない。一日中修業しろってことだよ。』
クスクスと笑いながら、私は言った。
杏「あ、あっそうですよね!!やだなぁ、私ったら変なこと考えちゃって。零番隊は永久不滅ですもんね!除隊なんて、ありえませんもんね…!」
永久不滅か。
もしも私がいなくなったら、この隊はどうなるのだろう。
新しい隊長が就任するのだろうか。
それとも、廃絶となるのだろうか。
杏「隊長、どうかしました?」
『!』
気がつけば、杏樹の姿が目の前にあった。
『いや、何でもない。隊員たちへの指示を頼んでもいいか?』
隊舎に入ると、すぐに隊員たちに挨拶をかける。
清々しい朝に、隊員たちの明るい声。
穏やかな平和に身を委ねたくもなるが、そうもいかない。
なにしろ、敵であり前王属特務隊長の黒雷乃雅が、いつ攻め込んでくるか予想できないのだから。
杏「あ、隊長!おはようございます!!」
廊下の隅から、腕いっぱいに書類を抱えた杏樹が顔を出した。
『あぁ、おはよう。』
二人で並んで廊下を歩く。
杏「なんか、久しぶりですね。隊長がちゃんと隊に顔を出したの。」
『そういえば、そうだな。色々任せきりですまなかった。』
杏「え?あ、いや、そういう意味じゃないんですよ!」
慌てた様子で、杏樹は首を振った。
杏「私は三席として、隊長のために働いてるだけですから、当然のことです。それより、どうかしたんですか?」
『まぁ、な。』
杏樹の問いに、曖昧に微笑む。
『杏樹、今日からは書類仕事はしなくていい。他の隊員たちも全員だ。』
杏「え──。…それって、解雇通告、ですか?」
『へ?』
杏樹の思わぬ言葉に、私は気の抜けた声を出してしまった。
そうか、そう聞こえたか。
『そんなんじゃない。一日中修業しろってことだよ。』
クスクスと笑いながら、私は言った。
杏「あ、あっそうですよね!!やだなぁ、私ったら変なこと考えちゃって。零番隊は永久不滅ですもんね!除隊なんて、ありえませんもんね…!」
永久不滅か。
もしも私がいなくなったら、この隊はどうなるのだろう。
新しい隊長が就任するのだろうか。
それとも、廃絶となるのだろうか。
杏「隊長、どうかしました?」
『!』
気がつけば、杏樹の姿が目の前にあった。
『いや、何でもない。隊員たちへの指示を頼んでもいいか?』