第二十二話 ー約束ー
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突然表情を変えた私に、喜助が驚く。
喜「どうしました?」
『記憶が──闇鬼との、約束が』
ビュウゥゥゥ…
吹き荒れる風の中、必死に立っている小さな小さな少女と、それを見つめる一人の男。
やがて風が止み、その空間には静寂が漂った。
「貴様が我の主か。」
男は落ち着いた声で言った。
少女は、無言で首を縦に振った。
「貴様のような小娘が、我を握るというのか。」
『…』
少女と男の視線がぶつかる。
すると、男の表情がフッと緩んだ。
「良かろう。貴様は必ず大成する。我にはそう分かる。我は闇鬼。主の名は。」
『──亜莉亜。神影亜莉亜。』
「そうか。良い名だ。」
『…』
「主、我を従えるにあたって、一つだけ約束して欲しいことがある。」
少女がきょとんとする。
「我の無理な使用は、主の体に害を与える可能性もある。最悪、死も免れぬ。ゆえに、無茶な行動は控えて欲しい。」
『…』
「主、決して死ぬでないぞ。生きるために我を振るってくれ。それが守れないのであれば、我は主の力にはならぬ。」
『分かった。ちゃんと、約束守るから。』
少女は微笑んだ。
『そうだ。私は、闇鬼と”死なない”ことを約束した。それが闇鬼を扱うための制約だった』
だから、闇鬼は私に卍解を使わせないのだ。
やっと分かった。
あいつは、私のことを想って、あんなことを言っていたのか。
喜「亜莉亜サン、愛されてますね。」
喜助の言葉に、私は苦笑した。
『だが、制約の内容が分かっても、これでは卍解が──』
喜「それも含めて、もう一度闇鬼サンと話してみたらどうっすか?安全に卍解をする方法がないのかどうか」
『……そう、だな。』
”生きる”
万が一じゃなくて、進むために闘う。
『喜助、ありがとう。お前のおかげで、私は前を向く気になった。じゃ、私はこれで』
喜「あ、ちょっと、待って下さい。」
喜「どうしました?」
『記憶が──闇鬼との、約束が』
ビュウゥゥゥ…
吹き荒れる風の中、必死に立っている小さな小さな少女と、それを見つめる一人の男。
やがて風が止み、その空間には静寂が漂った。
「貴様が我の主か。」
男は落ち着いた声で言った。
少女は、無言で首を縦に振った。
「貴様のような小娘が、我を握るというのか。」
『…』
少女と男の視線がぶつかる。
すると、男の表情がフッと緩んだ。
「良かろう。貴様は必ず大成する。我にはそう分かる。我は闇鬼。主の名は。」
『──亜莉亜。神影亜莉亜。』
「そうか。良い名だ。」
『…』
「主、我を従えるにあたって、一つだけ約束して欲しいことがある。」
少女がきょとんとする。
「我の無理な使用は、主の体に害を与える可能性もある。最悪、死も免れぬ。ゆえに、無茶な行動は控えて欲しい。」
『…』
「主、決して死ぬでないぞ。生きるために我を振るってくれ。それが守れないのであれば、我は主の力にはならぬ。」
『分かった。ちゃんと、約束守るから。』
少女は微笑んだ。
『そうだ。私は、闇鬼と”死なない”ことを約束した。それが闇鬼を扱うための制約だった』
だから、闇鬼は私に卍解を使わせないのだ。
やっと分かった。
あいつは、私のことを想って、あんなことを言っていたのか。
喜「亜莉亜サン、愛されてますね。」
喜助の言葉に、私は苦笑した。
『だが、制約の内容が分かっても、これでは卍解が──』
喜「それも含めて、もう一度闇鬼サンと話してみたらどうっすか?安全に卍解をする方法がないのかどうか」
『……そう、だな。』
”生きる”
万が一じゃなくて、進むために闘う。
『喜助、ありがとう。お前のおかげで、私は前を向く気になった。じゃ、私はこれで』
喜「あ、ちょっと、待って下さい。」