第二十話 ー強さのためにー
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『奴を倒すまで、宜しくな。』
亜莉亜は、固く握った拳を、拓斗の前に突き出した。
拓「何言ってんの?縁起の悪いこと言わないで。これから先、ずっと。でしょ?」
『あぁ、そうだな。』
拓斗の言葉に、一瞬だけはっとしたようになった亜莉亜だったが、すぐに笑顔で答えた。
二つの拳が軽くぶつかる。
新たな決意と共に。
杏「隊長ぉぉおおお!!!」
『ひゃっ!?なんだ、杏樹か。』
隊舎に帰ってきたと同時に、亜莉亜は杏樹に抱き着かれた。
拓「いつも通り元気だね。」
苦笑いをしながら拓斗が言う。
杏「また怪我したんですか!?」
ものすごい剣幕で杏樹は亜莉亜に詰め寄る。
『もう完治した』
心配するなと笑う亜莉亜。
だが、杏樹はブンブンと首を振っている。
杏「駄目です!怪我人は安静に!」
拓「杏樹。心配なのは分かるけど、困らせちゃ駄目でしょ?」
拓斗は、亜莉亜と杏樹との間に入り、杏樹をなだめた。
杏「あ…すみません」
拓斗の言葉によりハッと我に返った杏樹が、亜莉亜に頭を下げた。
『いや、いいんだ。いつもありがとうな。』
おろおろしている杏樹に対し亜莉亜は穏やかな、優しい表情をしている。
杏「隊長、何かありました?」
亜莉亜の様子にどこか不自然さを覚え、杏樹は心配そうに尋ねた。
『?』
亜莉亜は、どういう意味か分からないといった様子で、きょとんとしている。
杏「いえ、何でもありません。──あ、隊長。執務室で隊員たちが待ってますよ。」
ふと思い出したように、杏樹が言った。
拓「……ふぅん、そっか。亜莉亜、行こうか。」
杏樹が言っていること、そして隊員たちが考えていることを理解した拓斗は、笑顔で亜莉亜に振り向いた。
『ん……?』
状況がよく掴めていない亜莉亜の手を握り、拓斗は執務室へと向かう。
亜莉亜は、固く握った拳を、拓斗の前に突き出した。
拓「何言ってんの?縁起の悪いこと言わないで。これから先、ずっと。でしょ?」
『あぁ、そうだな。』
拓斗の言葉に、一瞬だけはっとしたようになった亜莉亜だったが、すぐに笑顔で答えた。
二つの拳が軽くぶつかる。
新たな決意と共に。
杏「隊長ぉぉおおお!!!」
『ひゃっ!?なんだ、杏樹か。』
隊舎に帰ってきたと同時に、亜莉亜は杏樹に抱き着かれた。
拓「いつも通り元気だね。」
苦笑いをしながら拓斗が言う。
杏「また怪我したんですか!?」
ものすごい剣幕で杏樹は亜莉亜に詰め寄る。
『もう完治した』
心配するなと笑う亜莉亜。
だが、杏樹はブンブンと首を振っている。
杏「駄目です!怪我人は安静に!」
拓「杏樹。心配なのは分かるけど、困らせちゃ駄目でしょ?」
拓斗は、亜莉亜と杏樹との間に入り、杏樹をなだめた。
杏「あ…すみません」
拓斗の言葉によりハッと我に返った杏樹が、亜莉亜に頭を下げた。
『いや、いいんだ。いつもありがとうな。』
おろおろしている杏樹に対し亜莉亜は穏やかな、優しい表情をしている。
杏「隊長、何かありました?」
亜莉亜の様子にどこか不自然さを覚え、杏樹は心配そうに尋ねた。
『?』
亜莉亜は、どういう意味か分からないといった様子で、きょとんとしている。
杏「いえ、何でもありません。──あ、隊長。執務室で隊員たちが待ってますよ。」
ふと思い出したように、杏樹が言った。
拓「……ふぅん、そっか。亜莉亜、行こうか。」
杏樹が言っていること、そして隊員たちが考えていることを理解した拓斗は、笑顔で亜莉亜に振り向いた。
『ん……?』
状況がよく掴めていない亜莉亜の手を握り、拓斗は執務室へと向かう。