第二十話 ー強さのためにー
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『そして私は一つの答えに行き着いた。ま、自分なりの答えではあるが。──それは、闇鬼の能力の強化には限界がある、ということ。闇鬼の能力は特殊だ。鬼道系でも催眠系でもない、ただ標的を消すという能力。消そうと思えば、どんなものでも消すことができる。実体があろうと、なかろうとな。』
拓「でも、それは」
『そうだ。卍解には直接関係ない。だが、死神の霊圧は、その死神自身の能力に左右されるだろう?炎熱系の死神が霊圧を上げれば、気温が上昇するというように。だから──』
拓「もし亜莉亜が卍解をして、膨大な霊圧を解放すれば、何が消えてしまうか分からないから、ってこと?」
拓斗の言葉に、亜莉亜は頷いた。
『まだその辺の建物が消えるくらいなら、どうってことはないが。もし、魂魄や時間、私たちが、人間が生きているこの空間を消滅させてしまったとしたら、取り返しがつかない、なんて言葉じゃ足りない程のことになる。』
拓「それで、力を抑えてるの?」
『あくまでこれは私の考えだ。闇鬼が教えてくれない限り、本当の事は分からない。だが、何かあってからでは遅いから、卍解については諦めてきたんだ。──しかし、今は違う。状況が変わった。』
亜莉亜は静かに立ち上がった。
空色の髪が、風に乗ってふわりと揺れる。
『黒雷乃雅。あいつと戦って、気づいたんだ。もう、始解がどうこうってレベルの話じゃない。あいつを倒すには、卍解がどうしても必要だ。もう悩んでいる暇はない。何が何でも、卍解を完成させなければいけない。』
拓「──そっか、分かった。亜莉亜がそう決めたのなら、俺も手伝うよ。」
拓斗はスッと立ち上がり、亜莉亜に笑顔を向けた。
拓「それに、俺も強くならなきゃね。って、今まで一度も真面目に修行したことないけどさ。」
『──羨ましい奴だな。』
拓斗がはにかむ。
拓「でも、それは」
『そうだ。卍解には直接関係ない。だが、死神の霊圧は、その死神自身の能力に左右されるだろう?炎熱系の死神が霊圧を上げれば、気温が上昇するというように。だから──』
拓「もし亜莉亜が卍解をして、膨大な霊圧を解放すれば、何が消えてしまうか分からないから、ってこと?」
拓斗の言葉に、亜莉亜は頷いた。
『まだその辺の建物が消えるくらいなら、どうってことはないが。もし、魂魄や時間、私たちが、人間が生きているこの空間を消滅させてしまったとしたら、取り返しがつかない、なんて言葉じゃ足りない程のことになる。』
拓「それで、力を抑えてるの?」
『あくまでこれは私の考えだ。闇鬼が教えてくれない限り、本当の事は分からない。だが、何かあってからでは遅いから、卍解については諦めてきたんだ。──しかし、今は違う。状況が変わった。』
亜莉亜は静かに立ち上がった。
空色の髪が、風に乗ってふわりと揺れる。
『黒雷乃雅。あいつと戦って、気づいたんだ。もう、始解がどうこうってレベルの話じゃない。あいつを倒すには、卍解がどうしても必要だ。もう悩んでいる暇はない。何が何でも、卍解を完成させなければいけない。』
拓「──そっか、分かった。亜莉亜がそう決めたのなら、俺も手伝うよ。」
拓斗はスッと立ち上がり、亜莉亜に笑顔を向けた。
拓「それに、俺も強くならなきゃね。って、今まで一度も真面目に修行したことないけどさ。」
『──羨ましい奴だな。』
拓斗がはにかむ。