第十九話 ー正体ー
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しかし──
乃「やーめた。」
そう言うと、乃雅は斬魄刀を鞘にしまった。
『は?』
亜莉亜は警戒を解かない。
乃「お前ら気に入った。見てて飽きねえ。」
『言ってくれる。』
亜莉亜は眉間に皺を寄せる。
乃「しばらく時間をくれてやるよ。」
乃雅の声色が静かになり、亜莉亜の表情が厳しくなる。
乃「次は容赦しねえ。だから、それまでにどうにか足掻いて、強くなってろ。」
『なっ!?』
敵に、"強くなれ"なんて言われたのは初めてだ。
乃「仕方ねぇだろ?俺は強い奴と闘うために来たんだ。ここで弱っちいお前らを倒したって、わざわざ出てきた意味がない。次はゲームの本番だ。お前らが負ければ、この世界は消えて無くなるもんだと思っとけ。もちろん、現世も全てだからな。」
『させてたまるか。』
乃「その意気だ。…特にお前、何で力を抑えてる。そんなんだから、俺に太刀打ちできないんだよ。」
亜莉亜がハッと息を呑む。
乃「じゃーな。次会うときは、もっと俺を楽しませろよ。」
乃雅がそう言った直後、辺り一面に強い風が吹き荒れた。
『待…っ』
風が止んだとき、もうすでに乃雅の姿は無かった。
『くそっ……。馬鹿にしやがっ』
ズキッ
『…ッ』
敵がいなくなって気が緩んだのか、亜莉亜の右腕に鋭い痛みが戻ってきた。
拓「亜莉亜!」
しゃがみこむ亜莉亜を、拓斗が支える。
拓「ごめん、俺のせいだ」
か細い声で、拓斗が謝る。
『何でお前が謝るんだ。悪いのは私だ。私が──』
"何で力を抑えてる"
"そんなんだから、俺に太刀打ちできないんだよ"
乃雅の放った言葉が、亜莉亜の思考を停止させる。
私は…
乃「やーめた。」
そう言うと、乃雅は斬魄刀を鞘にしまった。
『は?』
亜莉亜は警戒を解かない。
乃「お前ら気に入った。見てて飽きねえ。」
『言ってくれる。』
亜莉亜は眉間に皺を寄せる。
乃「しばらく時間をくれてやるよ。」
乃雅の声色が静かになり、亜莉亜の表情が厳しくなる。
乃「次は容赦しねえ。だから、それまでにどうにか足掻いて、強くなってろ。」
『なっ!?』
敵に、"強くなれ"なんて言われたのは初めてだ。
乃「仕方ねぇだろ?俺は強い奴と闘うために来たんだ。ここで弱っちいお前らを倒したって、わざわざ出てきた意味がない。次はゲームの本番だ。お前らが負ければ、この世界は消えて無くなるもんだと思っとけ。もちろん、現世も全てだからな。」
『させてたまるか。』
乃「その意気だ。…特にお前、何で力を抑えてる。そんなんだから、俺に太刀打ちできないんだよ。」
亜莉亜がハッと息を呑む。
乃「じゃーな。次会うときは、もっと俺を楽しませろよ。」
乃雅がそう言った直後、辺り一面に強い風が吹き荒れた。
『待…っ』
風が止んだとき、もうすでに乃雅の姿は無かった。
『くそっ……。馬鹿にしやがっ』
ズキッ
『…ッ』
敵がいなくなって気が緩んだのか、亜莉亜の右腕に鋭い痛みが戻ってきた。
拓「亜莉亜!」
しゃがみこむ亜莉亜を、拓斗が支える。
拓「ごめん、俺のせいだ」
か細い声で、拓斗が謝る。
『何でお前が謝るんだ。悪いのは私だ。私が──』
"何で力を抑えてる"
"そんなんだから、俺に太刀打ちできないんだよ"
乃雅の放った言葉が、亜莉亜の思考を停止させる。
私は…
怖い
私自身が
私自身が