第十八話 ー危惧ー
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『大丈夫…多分。悪いな、お前の家に迷惑かけて。』
拓斗は首を振った。
拓「いやいや。亜莉亜ならいつでも大歓迎だから!──じゃ、隊のこと、任せていい?」
杏「はいっ!」
杏樹は気合十分な返事をする。
拓「亜莉亜。」
『あぁ』
私と拓斗は、我妻家に向かって"歩き"だした。
しばらくは、日常生活で瞬歩は使わないようにしようと思う。
「あ、神影隊長と我妻副隊長だ。」
「ねえ聞いた?今朝の話。」
「あぁ、あの!……ちょっ!今こっち見たよ、聞こえてるんじゃない?」
隊舎を出ると、隊員たちの様々な会話が聞こえてくる。
昨日の一件のおかげで、吉沢湖娘が黒幕であること、私たちは潔白であることが示されたのは良かったのだが──
拓「今朝の事で、また噂の的、かぁ。」
『…はぁ。』
こっちとしては、いつ"あのお方"が出てくるかって、ヒヤヒヤしているというのに。瀞霊廷は呑気なもんだ。
もうしばらく進むと、人気のない通りに出た。
拓「あのさ、亜莉亜──」
ぎこちなく拓斗は亜莉亜を呼んだ。
『今朝のことなら帳消しだぞ。どっちもどっちだったからな。』
私は、前を向いたままそう答えた。
拓「本当は、」
…。
拓「本当は、辛かったり。──してない?」
私はピタリと動きを止めた。
拓「俺さ、昨日からずっと考えてたんだ。俺のせいで、亜莉亜が辛い思いしてるんじゃないかなって。」
私は何も答えない。
無表情のまま、静かに耳を傾ける。
拓「亜莉亜は優しい。だから、俺を直接責めたりはしない。だけど──」
拓斗はそこまでで言葉を切った。
拓「ねえ亜莉亜、我慢しないでよ。悲しいときは、辛いときは、言ってほしいな」
拓斗は首を振った。
拓「いやいや。亜莉亜ならいつでも大歓迎だから!──じゃ、隊のこと、任せていい?」
杏「はいっ!」
杏樹は気合十分な返事をする。
拓「亜莉亜。」
『あぁ』
私と拓斗は、我妻家に向かって"歩き"だした。
しばらくは、日常生活で瞬歩は使わないようにしようと思う。
「あ、神影隊長と我妻副隊長だ。」
「ねえ聞いた?今朝の話。」
「あぁ、あの!……ちょっ!今こっち見たよ、聞こえてるんじゃない?」
隊舎を出ると、隊員たちの様々な会話が聞こえてくる。
昨日の一件のおかげで、吉沢湖娘が黒幕であること、私たちは潔白であることが示されたのは良かったのだが──
拓「今朝の事で、また噂の的、かぁ。」
『…はぁ。』
こっちとしては、いつ"あのお方"が出てくるかって、ヒヤヒヤしているというのに。瀞霊廷は呑気なもんだ。
もうしばらく進むと、人気のない通りに出た。
拓「あのさ、亜莉亜──」
ぎこちなく拓斗は亜莉亜を呼んだ。
『今朝のことなら帳消しだぞ。どっちもどっちだったからな。』
私は、前を向いたままそう答えた。
拓「本当は、」
…。
拓「本当は、辛かったり。──してない?」
私はピタリと動きを止めた。
拓「俺さ、昨日からずっと考えてたんだ。俺のせいで、亜莉亜が辛い思いしてるんじゃないかなって。」
私は何も答えない。
無表情のまま、静かに耳を傾ける。
拓「亜莉亜は優しい。だから、俺を直接責めたりはしない。だけど──」
拓斗はそこまでで言葉を切った。
拓「ねえ亜莉亜、我慢しないでよ。悲しいときは、辛いときは、言ってほしいな」