第十八話 ー危惧ー
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七「いえ、私はいいんです。だって、京楽隊長が来るのはどうせ昼前ですから。」
伊勢は黒い笑みを浮かべながら、そう言った。
それもそうだ。
『──では、すまないが、先に行かせてもらうとしよう。手伝ってくれてありがとう。』
私は素直に礼を言った。
七「いえ。また何かございましたら、いつでもおっしゃってください。」
伊勢の声を背に、私は瞬歩で零番隊隊舎に向かい始めた。
杏「……」
零番隊隊舎の門の前に立ち、無言で何かを見つめる杏樹。
その手のなかには時計が…
杏「遅い、遅すぎるっ…!」
もう既に隊員全員がそろい、龍までが来ているというのに、隊長と副隊長だけが来ていない。
杏「こんなの、絶対にありえないっ!」
隊長なんて、いつもなら始業時刻の一時間前には来てるのに。
まさか、何かあったんじゃ──。
心配がよぎる。
副隊長だってそう。
おかしい、おかしすぎる。
龍「ただの寝坊じゃね?三席は大袈裟すぎるんだって。」
いつの間にか私の隣に来ていた龍が、そう言った。
時計の針は、もうすぐ8時。
始業時刻まであと15秒しかない。
杏「……どうしちゃったんだろう」
私はじっと秒針を見つめる。
始業時間まで残り10秒…
9…
8…
7…
6…
5…
4…
3…
2…
1…
ドン!!
杏「ひゃっ!?」
龍「ぅおっ!?」
爆発音のような音と共に、砂ぼこりが巻き上がり、私の視界が遮られた。
やがて徐々に砂ぼこりが静まり、視界が開けて、二つの人影が見えた。
杏「隊長!それに副隊長も!」
杏樹が叫ぶ。
『〜ッ』
拓「…った…」
亜莉亜と拓斗は二人とも、何かに撥ね飛ばされたかのように地面に倒れている。
龍「馬鹿じゃん。」
杏「…」
拓「はっ!え?亜莉亜、大丈夫!?」
先に起き上がった拓斗が、未だに倒れたままの亜莉亜を起こす。
伊勢は黒い笑みを浮かべながら、そう言った。
それもそうだ。
『──では、すまないが、先に行かせてもらうとしよう。手伝ってくれてありがとう。』
私は素直に礼を言った。
七「いえ。また何かございましたら、いつでもおっしゃってください。」
伊勢の声を背に、私は瞬歩で零番隊隊舎に向かい始めた。
杏「……」
零番隊隊舎の門の前に立ち、無言で何かを見つめる杏樹。
その手のなかには時計が…
杏「遅い、遅すぎるっ…!」
もう既に隊員全員がそろい、龍までが来ているというのに、隊長と副隊長だけが来ていない。
杏「こんなの、絶対にありえないっ!」
隊長なんて、いつもなら始業時刻の一時間前には来てるのに。
まさか、何かあったんじゃ──。
心配がよぎる。
副隊長だってそう。
おかしい、おかしすぎる。
龍「ただの寝坊じゃね?三席は大袈裟すぎるんだって。」
いつの間にか私の隣に来ていた龍が、そう言った。
時計の針は、もうすぐ8時。
始業時刻まであと15秒しかない。
杏「……どうしちゃったんだろう」
私はじっと秒針を見つめる。
始業時間まで残り10秒…
9…
8…
7…
6…
5…
4…
3…
2…
1…
ドン!!
杏「ひゃっ!?」
龍「ぅおっ!?」
爆発音のような音と共に、砂ぼこりが巻き上がり、私の視界が遮られた。
やがて徐々に砂ぼこりが静まり、視界が開けて、二つの人影が見えた。
杏「隊長!それに副隊長も!」
杏樹が叫ぶ。
『〜ッ』
拓「…った…」
亜莉亜と拓斗は二人とも、何かに撥ね飛ばされたかのように地面に倒れている。
龍「馬鹿じゃん。」
杏「…」
拓「はっ!え?亜莉亜、大丈夫!?」
先に起き上がった拓斗が、未だに倒れたままの亜莉亜を起こす。