第十七話 ー夢ー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
バサッ
『はぁ、はぁ──夢、か』
私は跳ね起きた。
何てことのない自室が目に入る。
嫌な夢を見たせいで、酷く気分が悪い。
こんな夢を見ている私も、かなりの悪趣味だけれど。
よりによってこんな時期に、自分が殺される夢。
不吉にも程がある。
『…はぁ。』
重い息をつき、私は布団から出た。
汗ばんだ首もとを冷ますため、適当なかんざしで髪を結い上げる。
スッ…
フラッと立ち上がった私は、障子を開けた。
私の目に、どこぞの貴族の屋敷にありそうな、豪勢な庭が映った。
零番隊隊長である私に、王族から支給されたこの屋敷は、私一人で住むには勿体ないほど広い。
外気に晒され、少しひんやりとした床に腰をおろす。
柱に体を預け、力をぬくと、先程の夢の事が思い出されてきた。
《「零番隊隊長神影亜莉亜…お前は俺が殺す…ッ!」》
そう言ったアイツは、一体誰だったのだろう。
私自身が夢で創造したものなら何も問題はないのだが。
もし、万が一に、アイツが実在するとしたら…。
…いや、考えすぎだろう。
第一、私はあんな場所を知らない。
それに、私は幼い頃からずっと瀞霊廷にいるが、あんな奴は見たことがなかった。
だが…夢で見たあの場所には、沢山の封印札が貼ってあった。
もしもアイツが、遠い昔から封印されていたのだとしたら。
ルシファーたちの言っていた"あのお方"が、アイツだったとしたら…
そんな不安がぐるぐると渦巻く。
『仕方ない。調べてみるか。』
そう呟き、私は立ち上がった。
大霊書回廊に行けば、今までの死神の記録が見れる。
資料には顔写真も載っているから、それを見て調べればいい。
もしアイツが実在し、何らかの理由で封印されたのであれば、必ず記録に残っているはず。
『はぁ、はぁ──夢、か』
私は跳ね起きた。
何てことのない自室が目に入る。
嫌な夢を見たせいで、酷く気分が悪い。
こんな夢を見ている私も、かなりの悪趣味だけれど。
よりによってこんな時期に、自分が殺される夢。
不吉にも程がある。
『…はぁ。』
重い息をつき、私は布団から出た。
汗ばんだ首もとを冷ますため、適当なかんざしで髪を結い上げる。
スッ…
フラッと立ち上がった私は、障子を開けた。
私の目に、どこぞの貴族の屋敷にありそうな、豪勢な庭が映った。
零番隊隊長である私に、王族から支給されたこの屋敷は、私一人で住むには勿体ないほど広い。
外気に晒され、少しひんやりとした床に腰をおろす。
柱に体を預け、力をぬくと、先程の夢の事が思い出されてきた。
《「零番隊隊長神影亜莉亜…お前は俺が殺す…ッ!」》
そう言ったアイツは、一体誰だったのだろう。
私自身が夢で創造したものなら何も問題はないのだが。
もし、万が一に、アイツが実在するとしたら…。
…いや、考えすぎだろう。
第一、私はあんな場所を知らない。
それに、私は幼い頃からずっと瀞霊廷にいるが、あんな奴は見たことがなかった。
だが…夢で見たあの場所には、沢山の封印札が貼ってあった。
もしもアイツが、遠い昔から封印されていたのだとしたら。
ルシファーたちの言っていた"あのお方"が、アイツだったとしたら…
そんな不安がぐるぐると渦巻く。
『仕方ない。調べてみるか。』
そう呟き、私は立ち上がった。
大霊書回廊に行けば、今までの死神の記録が見れる。
資料には顔写真も載っているから、それを見て調べればいい。
もしアイツが実在し、何らかの理由で封印されたのであれば、必ず記録に残っているはず。