ルシファーは、亜莉亜たちを見下すような表情をした。
『……』
ルシ「納得がいかないようですね。考えてもご覧なさい。我々は単独でも、貴女方と同等の力を持っているのです。その七人が一つになれば……」
ルシファーは口に弧を描いた。
レ「もういいでしょ。長いの嫌いなのよ。早く行きましょ。」
湖娘がルシファーを急かす。
ルシ「そうですね。あの方をお待たせするのも気が引けます。さぁ、同志たちよ。今こそ我らの目的を達成するとき。あの方の元に参りましょう！」
ルシファーがそう言うと、他の５人がルシファーのもとに集まった。
『…（奴等を殺るなら今しかない、か。）』
亜莉亜は黙って斬魄刀を構える。
ルシ「ベルフェゴール、あの方の元へ。」
ベルフェ「…」
ルシファーの合図により、ベルフェゴールが大きく手を広げた。
それと同時に亜莉亜は地面を踏み切った。
ルシ「馬鹿が。」
亜莉亜の行動を見たルシファーは冷たく呟く。
亜莉亜は闇鬼に霊圧を込め、一気にルシファーたちを処分しようと刀をふった。
だが…
『！？』
剣先が視界からスッと消えたため、亜莉亜は目を見開いた。
キィンッ
拓「……危なっ」
『拓斗っ！』
振り返れば、亜莉亜と背中合わせに立った拓斗が、闇鬼の剣先であろう刃を、受け止めていた。
ルシ「…チッ」
ルシファーが舌打ちする。
ルシ「せっかく、ベルフェゴールの能力で、空間を繋げ合わせてあげたものを。実に面白くない。」
『…このッ』
亜莉亜が動きを止めていると、拓斗が亜莉亜の耳に顔を寄せた。
拓「亜莉亜、この状態じゃ、俺らは不利すぎる。一旦退くべきだ。」
拓斗の言葉に戸惑いを見せた亜莉亜。
『あいつは…叉夜は、どうする気だ』