第十四話 ーカウントダウンー
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『……本音を並べただけだ。』
亜莉亜はふぅっと息をつく。
そ「でもさ、ちょっとだけ厳しすぎるんじゃない?そんなことしてたら、隊長、もっと、悪い者扱いされちゃうよ。」
心配そうにそらが言う。
『そら。お前は、私を何だと思ってるんだ?』
そ「うーんと…女神様?」
そらの笑顔の回答に、亜莉亜はがっくりと肩を落とした。
『馬鹿言うな。私だって、一人の人間だ。世の中の全てのものを優しく護ってやるほど、立派な人格は持ち合わせていない。』
江「正の感情だけではどうにもならない、それが人間ですわ。…だから私も、苦しい目に合ってきた」
江恋の悲しそうな声色に、辺りはしんと静まり返った。
江「龍ヶ崎にも、私に優しく接してくれる人がいたわ。私は、その人を信じてた。でも──でも、その人は、いざ私が実験に使われるとなったとき、抵抗する私を、無理やり実験室に引っ張っていった…。」
江恋は目を伏せる。
江「人の感情なんて、分からないものよ。それなら、不確定要素は自分の周りに置いておかないほうがいい。この際ふるいにかけて、切り捨てることに賛成するわ」
杏「でも!」
魅「違うわ。」
口を開きかけていた杏樹は、驚いて魅月を見た。
魅「江恋、貴女は間違ってる。確かに、人の感情は分からない。いつ裏切られるかだって分からない。でも、人って通じ合えるものでしょ?」
魅月の発言に、亜莉亜は目を見開いた。
魅「ちゃんと話してみたら?分かり合えるかもしれない…」
杏「そうです。隊長、もう少し隊員たちのことを考えてあげてもいいんじゃないでしょうか。大半は、今まで苦楽を共にしてきた隊士じゃないですか。隊長だって本当は…」
バンッ!!
杏「…ぁ」
突然亜莉亜が机を叩き、隊首室は沈黙に包まれた。
『……』
拓「亜莉亜?」
『放っておいてくれ。』
亜莉亜はそれだけ言うと、隊首室を出た。
分かってる、分かってるさ。
人を簡単に信じてはいけないことも。
人は分かり合えることも。
だけど──だけど、もう限界だ。
私は十分に努力したさ。
最初のころは、吉沢派の隊員とも、しっかり接していた。
きっと私の思いに応えてくれるだろうと思っていた。
だが奴らの行動は、何一つ変わらなかった。
私が優しく接すれば、それを利用して自分たちの利益を作る。
私が味方をすれば、大きな顔をして他の奴を虐める。
亜莉亜はふぅっと息をつく。
そ「でもさ、ちょっとだけ厳しすぎるんじゃない?そんなことしてたら、隊長、もっと、悪い者扱いされちゃうよ。」
心配そうにそらが言う。
『そら。お前は、私を何だと思ってるんだ?』
そ「うーんと…女神様?」
そらの笑顔の回答に、亜莉亜はがっくりと肩を落とした。
『馬鹿言うな。私だって、一人の人間だ。世の中の全てのものを優しく護ってやるほど、立派な人格は持ち合わせていない。』
江「正の感情だけではどうにもならない、それが人間ですわ。…だから私も、苦しい目に合ってきた」
江恋の悲しそうな声色に、辺りはしんと静まり返った。
江「龍ヶ崎にも、私に優しく接してくれる人がいたわ。私は、その人を信じてた。でも──でも、その人は、いざ私が実験に使われるとなったとき、抵抗する私を、無理やり実験室に引っ張っていった…。」
江恋は目を伏せる。
江「人の感情なんて、分からないものよ。それなら、不確定要素は自分の周りに置いておかないほうがいい。この際ふるいにかけて、切り捨てることに賛成するわ」
杏「でも!」
魅「違うわ。」
口を開きかけていた杏樹は、驚いて魅月を見た。
魅「江恋、貴女は間違ってる。確かに、人の感情は分からない。いつ裏切られるかだって分からない。でも、人って通じ合えるものでしょ?」
魅月の発言に、亜莉亜は目を見開いた。
魅「ちゃんと話してみたら?分かり合えるかもしれない…」
杏「そうです。隊長、もう少し隊員たちのことを考えてあげてもいいんじゃないでしょうか。大半は、今まで苦楽を共にしてきた隊士じゃないですか。隊長だって本当は…」
バンッ!!
杏「…ぁ」
突然亜莉亜が机を叩き、隊首室は沈黙に包まれた。
『……』
拓「亜莉亜?」
『放っておいてくれ。』
亜莉亜はそれだけ言うと、隊首室を出た。
分かってる、分かってるさ。
人を簡単に信じてはいけないことも。
人は分かり合えることも。
だけど──だけど、もう限界だ。
私は十分に努力したさ。
最初のころは、吉沢派の隊員とも、しっかり接していた。
きっと私の思いに応えてくれるだろうと思っていた。
だが奴らの行動は、何一つ変わらなかった。
私が優しく接すれば、それを利用して自分たちの利益を作る。
私が味方をすれば、大きな顔をして他の奴を虐める。