第十四話 ーカウントダウンー
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教室の窓から見える、どんよりと曇った空。
一「何か、不吉だな」
一護はボソッと呟いた。
啓「え?何がだよ?普通に曇ってるだけじゃね?」
一護の呟きを聞きつけた啓吾は、一護の前の席に腰掛けた。
一「いや、そーゆーのじゃなくて」
啓「もしや、また、虚とかいうお化けが…!うぉぉおお怖いっ!!」
啓吾は震え上がる素振りを見せる。
それを一護はいつも通り、適当にあしらう。
だが内心、啓吾が言っていることもありえなくはないと感じていた。
ま、何が出てきても、冬獅郎とかがいる限りは大丈夫だよな──?
そう結論づけてはみたものの、やはり不安は拭いきれなかった。
『以上で、本日の対虚実戦訓練の説明は終わりだ。何か質問がある奴は言ってくれ。』
零番隊隊員全員の顔を見回す。
しかし隊員たちの反応は鈍い。
亜莉亜と一年以上の付き合いをしている隊員たちでさえも、例の噂を信じかけてしまっている今──
亜莉亜を心から信頼し、従っている者は、席官くらいのものだった。
『やりたくないって顔をしても無駄だぞ。これは決定事項だ。それから、危なくなったら誰かが助けてくれるとか、甘いことを考えるなよ。』
亜莉亜の冷たい口調に、隊員たちの表情はより険しくなる。
隊「あの…それは、一体どういう意味でしょうか。」
一人の隊員が亜莉亜に尋ねる。
『そのままだ。つまり、お前たちが危なくなろうと、私は手を出さない、という意味だ。』
隊「そんなの…!」
隊「隊長としてありえねえ!!」
隊員たちに、動揺が広がっていく。
隊「俺たちがどうなっても構わないって言うのかよ!!」
ざわめく彼らに、亜莉亜は冷たい目線を向けた。
『あぁ、そうだ。私は、そこまでお人好しじゃない。そもそも、ここは零番隊。お前たちは忘れているかもしれないが、実力主義の隊だ。弱い奴はいらない。』
きっぱりと断言する亜莉亜。
そうだ、私の零番隊は、各々の努力と信頼あっての隊。
死神の義務である仕事を放棄し、馬鹿が流す噂に惑わされるような奴を、護らなければいけないなんて話は無い。
『第一、これは零番隊の実力があれば、さほど難しい訓練じゃない。この程度でくたばるなら、それまでのこと。』
静まり返った隊舎を見回すと、亜莉亜は隊員たちに背を向けた。
『出発は正午。遅れた者は、被験体として技術開発局に送ってやるから、覚悟しとけ。以上。』
静かに足音をたて、執務室を後にする亜莉亜。
その後に、席官たちも続いて退室する。
拓「スパルタだね。」
隊首室に着いてから、拓斗が亜莉亜に話しかけた。
他の席官たちと、そらや江恋の姿もある。
一「何か、不吉だな」
一護はボソッと呟いた。
啓「え?何がだよ?普通に曇ってるだけじゃね?」
一護の呟きを聞きつけた啓吾は、一護の前の席に腰掛けた。
一「いや、そーゆーのじゃなくて」
啓「もしや、また、虚とかいうお化けが…!うぉぉおお怖いっ!!」
啓吾は震え上がる素振りを見せる。
それを一護はいつも通り、適当にあしらう。
だが内心、啓吾が言っていることもありえなくはないと感じていた。
ま、何が出てきても、冬獅郎とかがいる限りは大丈夫だよな──?
そう結論づけてはみたものの、やはり不安は拭いきれなかった。
『以上で、本日の対虚実戦訓練の説明は終わりだ。何か質問がある奴は言ってくれ。』
零番隊隊員全員の顔を見回す。
しかし隊員たちの反応は鈍い。
亜莉亜と一年以上の付き合いをしている隊員たちでさえも、例の噂を信じかけてしまっている今──
亜莉亜を心から信頼し、従っている者は、席官くらいのものだった。
『やりたくないって顔をしても無駄だぞ。これは決定事項だ。それから、危なくなったら誰かが助けてくれるとか、甘いことを考えるなよ。』
亜莉亜の冷たい口調に、隊員たちの表情はより険しくなる。
隊「あの…それは、一体どういう意味でしょうか。」
一人の隊員が亜莉亜に尋ねる。
『そのままだ。つまり、お前たちが危なくなろうと、私は手を出さない、という意味だ。』
隊「そんなの…!」
隊「隊長としてありえねえ!!」
隊員たちに、動揺が広がっていく。
隊「俺たちがどうなっても構わないって言うのかよ!!」
ざわめく彼らに、亜莉亜は冷たい目線を向けた。
『あぁ、そうだ。私は、そこまでお人好しじゃない。そもそも、ここは零番隊。お前たちは忘れているかもしれないが、実力主義の隊だ。弱い奴はいらない。』
きっぱりと断言する亜莉亜。
そうだ、私の零番隊は、各々の努力と信頼あっての隊。
死神の義務である仕事を放棄し、馬鹿が流す噂に惑わされるような奴を、護らなければいけないなんて話は無い。
『第一、これは零番隊の実力があれば、さほど難しい訓練じゃない。この程度でくたばるなら、それまでのこと。』
静まり返った隊舎を見回すと、亜莉亜は隊員たちに背を向けた。
『出発は正午。遅れた者は、被験体として技術開発局に送ってやるから、覚悟しとけ。以上。』
静かに足音をたて、執務室を後にする亜莉亜。
その後に、席官たちも続いて退室する。
拓「スパルタだね。」
隊首室に着いてから、拓斗が亜莉亜に話しかけた。
他の席官たちと、そらや江恋の姿もある。