杏「もうっ！普通私が先でしょ！零番隊第三席の末倉杏樹です。よろしくね！」
そ「みんなよろしく～」
華「え…と………あ…その…」
そらはこの空気に馴染んでいるようだが、華恋は慣れることができず、口ごもっている。
それを見た亜莉亜が助け船を出す。
『ほら、そうやってまくし立てるな。こいつらは今日が初日なんだ。もう少し気を使ってやれ。そらは例外だがな。』
そ「あはっ！」
華「すみません…」
『謝ることはない。悪いのはそこで騒ぎ続けてるそいつらだ。』
亜莉亜の目線の先では、誰が一番華恋に気を使えなかったかでもめている三人がいる。
いつのまにか拓斗まで参加して。
『おい。帰るぞ！』
怜「はい。」
拓「りょーかい」
龍「副隊長は、書類も、残ってますし、ねーだ！」
杏「書類のこってるのは龍もじゃない！今日は逃がさないからね！！隊長待ってくださーい」
華「わ…（たったの一声で…さすが、神影隊長だなぁ…）」
『華恋、早く来ないと置いていくぞ』
華「あ…はいっ！！」

神影隊長のところでなら何とかやっていけそう。こんな私でも、隊長の力になれますように……
華恋は心の奥で願うのであった。