山「こやつは、隊長として十分な実力を持っている上に、心理学の心得がある。今の五番隊に丁度良いと思うのじゃ。──異議は無いの？それでは雛森副隊長、隊長羽織を」
桃「…は、はい！」
五番隊副隊長である雛森桃が総隊長に指名され、複雑な表情を浮かべながら、ゆっくりと羽織を魅月に差し出す。
魅「ありがとう、桃。」
そして、優しげな笑みをした魅月がそれを手に取り、自らにかける。
桃「……っ」
魅「桃、大丈夫。これからは、私がそばにいるからね」
桃「！」
桃の目が魅月に釘付けになる。
山「それでは、五番隊隊長の就任式を終了とする。華紅彌隊長、活躍を期待しておるぞ。」

魅月と桃が部屋を出たところで、それぞれが魅月について語り出す。
京「いやぁ～何と言うか！キレイで優しくて…最高だなぁ～」
浮「まあ、穏やかな感じの方で良かったな。」
剣「手応えの無さそうなヤツだな…」
冬「神影はどう思った？俺は苦手だ。…雛森を弄んでるみたいに感じる。」
日番谷が小声で呟く。
『同感だ。嫌な感じがする。警戒するに越したことはないな』

華紅彌魅月について、調査をさせてみるか──