夜一は眠る亜莉亜の顔を眺めていた。
わしがその場についた頃には、既に亜莉亜が傷を負い、敵がとどめをさすために斬魄刀を振り上げていた。
寸前でわしが間に入れたから良かったものの。
それにしても、あの女は一体何者なんじゃ…？
いくら亜莉亜が油断していたからと言っても、今までにあやつに太刀を浴びせられたのは零番隊副隊長である我妻拓斗しかいない。
フードのついたコートを羽織っていたせいで顔までは見れなかったが、相当の実力を持っていることは確定じゃな。
亜莉亜は井上に治療してもらったからすぐに戦線復帰するじゃろうが…できれば、もう怪我は負って欲しくないのぅ──