闇鬼の侵食しようとする力と、それを操ろうとする力が擦れあって、次第に火花が散っていく。
しかし、必死な表情の江恋に対し、亜莉亜は涼しい顔をしている。
江「はぁ、はぁ…！何ッなのよこいつ！」
『もう限界か？大口を叩く割に、大した力ではなかったな。』
一気に亜莉亜の霊圧が上がり、糸がすべて侵食され、消えた。
織「わっ…」
一「井上！」
江恋の能力から解放された織姫を一護が救出する。
『これでお前に手加減はいらなくなった。さぁ、どう──！？』
「江恋は甘すぎるわ。さっさと殺していっちゃえばいいのに」
江恋とは別の、女の声が響く。
雨「神影さん！？」
亜莉亜の腹部には深々と斬魄刀が刺さっている。
「残念だったわね、神影亜莉亜。おしまいよ。」
女が斬魄刀を勢いよく引き抜く。
そして、体制を崩した亜莉亜に向かいそのまま斬魄刀を振り上げる…
一「亜莉亜―――ッ」
一護が助けに入ろうとするが、先に何者かの影が見えた。
シュッ
ドカッ…
夜「残念だったのはおぬしらじゃ。」
「──四楓院夜一！来てしまったようね」
斬魄刀が亜莉亜に触れるか触れないかのところで、夜一が敵を蹴り倒し、亜莉亜の前に立つ。
夜「亜莉亜、動けるか？」
『あぁ、すまない。私としたことが……退いてくれ、大した怪我じゃない』