亜莉亜に抱きつこうとした啓吾を叩き潰した水色が、満面の笑みで自己紹介をする。
一「亜莉亜、すまねえ。」
『こいつらは？』
一「俺のクラスメイトだ…」
亜莉亜は無視を続けているが、相変わらず二人はアピールをしている。
『……私が見えている、ということはただの人間ではないようだな。困った。』
啓「どうか～」
水「お姉さん、名前教えて？」
『……はぁ。私は、神影だ。ここは危険だから、早く立ち去れ。』
水「神影さんかぁ！どうして危険なのか分からないけど、それなら僕と一緒に逃げようよ！ね？」
啓「こんな綺麗なお姉さまとなら、どんな災いだって乗り越えてみせる！」
なかなか引き下がらない二人。
『──一般人は大人しく引っ込んでくれ。立場をわきまえろ』
キッと睨み付けると、さすがの二人も押し黙る。
水「僕らにだって出来ることはあるでしょ？」
『ここで議論するつもりはない。……ここは危険だ、とっとと失せな。こっちとて暇じゃないんだ。』
啓「でも…」
ヒュッ
カキィィィン
『まだそんなことが言えるか？』
一「来たか！！」
いきなり上空から斬魄刀が振り下ろされ、咄嗟に亜莉亜が闇鬼で受け止める。