色々な意味でその場が険悪な雰囲気になりかけたときだった…
先生たちが騒ぎを聞きつけ、集まってくる。
先「ちょっとキミ…ここの院生じゃないよね？」
先「早くつかまえましょう！！」
先生たちが出てくるとは予想外だったのか、斑目はすぐに逃げていった。
先「神影さん、もう大丈夫だからね？」
私が俯いていたからか、先生たちが私のことを心配…いや、見せ掛けの心配をしてくれる。
私の後ろにはいつも、総隊長や他の隊長たちの影があるから…。
大人たちは自分自身を守るため、私に近づき、私を大切に扱う。
喜「亜莉亜サン…」
『…いいの…どうせ私は…』
夜「全く…どいつもこいつも最低じゃのう。……亜莉亜、気にするでないぞ？誰がなんと言おうと、わしらはおぬしの味方じゃ」
夜一と喜助は微笑みかけてくれる。
『……ありがとう…』



夜一と喜助のおかげで、その事は心の奥底にしまい、無かったことのように思えていたが…

やはり記憶は簡単には操れないものだ。

確かに、あのときの私は、他から見れば立派な化け物であっただろう…それに、斑目だって、悪気があって言った言葉じゃないことは分かる…だが………………