そしてついに、この学年へと上がってきた。

一角「この学年で、一番強い奴は誰だ！」
院生「…えっと…あ…神影亜莉亜さんだよ」
ボコボコにやっちゃってくれ。
院生「凄く強いよね！！」
あのすました顔を崩してくれないかな。
その二人の声を先頭に、あちこちから賛成の声が上がる。　　　　
夜「…あんな風に言っておるようじゃが？」
『心の内が手にとるように分かるね…』
喜「…大丈夫っすか？」
『まあ、挑まれたら…』
一角「神影亜莉亜！！出て来やがれ！！」
『…受けるしか選択肢がなくなったね…行ってくる』
喜「お気を付けて」
夜「ボコボコにしてやるのじゃぞ！」
二人の声を背に、私は斑目の前に出ていった。
『…私が神影亜莉亜だけど』
一角「なんだ？てめえかぁ？…女じゃねえか」
『…悪い？』
次第に見物人の輪ができる。
一角「しかも、変な髪と目としやがって…変なやつだな。まるで化け物みたいじゃねえか。まぁ強いならとりあえず勝負──」
『！……化け…も…』
夜「貴様、今何と言った！いくらガキとはいえこの四楓院夜一が黙っておかんぞ」