冬「この前の件か？」
『しばらくは大人しくさせるつもりだ。それに、今日は様子見だけだからな。』
冬「分かった。じゃ、行くか。」


三人が瞬歩で向かった先…
そこは、流魂街のとある森だった。
『ここが…。』
そこには、白衣を来た数人の十二番隊隊士の姿もあったが、三人の目を一番にとらえたのは…血まみれの死体であった。
乱「…隊長。」
冬「これは酷いな…」
冬獅郎は顔をしかめた。
辺りにはうっすらと血の臭いが漂っていた。
『…。』
亜莉亜がよく確認しようとその死体に近づいた、そのとき──
「焼き尽くせ…閻魔ッ！」
突然女の声が響き、その声と共に辺りを熱風が包み込んだ。
そして、事件の現場を瞬く間に燃やしていった。
乱「…ッ何！？」
隊「熱い！！っうわぁぁ」
逃げ遅れた十二番隊隊士が断末魔の叫びをあげる。
『日番谷！』
冬「分かってる。──霜天に坐せ、氷輪丸！！！」
冬獅朗の始解のおかげで、熱風の勢いは冷め、気温も急激に低くなった。
？「そうなるのは想定内、よ。でも、今日は宣戦布告をしにきてあげただけだから。」
若い女の声が響いた。
『隠れていないで姿を表せ…！』
？「残念ながら、そんな挑発にはのらないわよ。それより、殺された奴の顔、よく見てみたら？」
弾むような口調で、さも楽しいかのように女は言う。
『…』
敵に隙を与えないようにしつつも、亜莉亜は殺された隊士に目をやった。