『…ったく、隊舎から出ないように言っておくとこれか。あの二人が揃うと何度叱っても懲りない。帰るぞ。怜、杏樹。』
杏「はい。」
怜「了解。」
一「あ！おい、ちょっと…」
『また会おう。黒崎一護。』
呼び止めようとする一護に一言を残して、零番隊の三人はあっという間に瞬歩で出ていった。
一「行っちまったみたいだな。…零番隊か。」
雨「まだまだ聞きたいことはたくさんあったんだが…。」
喜「ま、あんな感じにドタバタしてなきゃ零番隊じゃないですしねぇ。いつも通りなんスよ、あれが。」
織「…あの、浦原さんは亜莉亜さんたちのこと、よく知ってるんですか？」
喜「んー…。そうっすねぇ。…この際なんで、全部話しちゃいましょうか。実は、アタシと亜莉亜サンは、深〜い関係で」
ヒュッ…
喜助がそこまでいいかけたとき、一本の矢がちゃぶ台の中心に刺さった。
一「わっ！？……」
雨「なっなんだ！？」
織「…びっくりしたぁ…」
一「…って、紙が結んであるみてえだけど？手紙か…読むぞ。」
喜「…お願いします。」
一「《喜助へ。言い忘れていたが、黒崎らに事実に反することを教えるな。変なことを吹き込むようなら、次に会うときは命が無いと思え。零番隊隊長　神影》」
喜「抜かりがないっすね…」
一体何を話すつもりだったんだと、一護は喜助を疑い深い目で見た。
喜「仕方ありませんね。正直にお話ししましょう。」
雨「…最初から正直に教えてくれ。」