桜ノ宮魅月とその実の兄、怜が中心となって引き起こした反乱は無事に収まり、瀞霊廷には徐々に平和が戻ってきていた。
そして…
『桜ノ宮魅月、貴公を王属特務零番隊第六席に任命する』
魅「誠心誠意勤めさせて頂きます。」
魅月は亜莉亜についていくことを決め、
拓「全く〜！一番大人しかったはずなのに、あんなことしちゃって」
怜「すまなかった」
その兄である怜も、再び零番隊に戻ってきた。
杏「何か、前よりも賑やかになっちゃいましたね」
困ったように呟く杏樹の声も、心なしか軽く聞こえる。
『寂しいよりはいいだろう？』
杏「ふふっ…また頑張らないといけないんですね……」
『？』
杏「ちゃんと仕事させなきゃ」
『そうだな』
杏樹の言葉に、亜莉亜も笑みを浮かべる。
ドタドタドタ…
ガチャッ
突然隊首室の扉が開き、銀髪が飛び込んできた。
『華恋か。どうした？そんなに慌てて…』
華「隊長！始解……できましたっ！！」
目を輝かせて、華恋は叫ぶ。
杏「本当！？」
華「私、悔しくて！皆と一緒に戦いたいって願ったら…」
『よくやったな、華恋』
華「はいっ！」
江「流石ですわ！」
ドアの陰から華恋によく似た人物が顔を出す。
『江恋、帰ってきていたのか』
江「えぇ。任務完了致しました。」
華恋の双子の姉である江恋も、零番隊に入隊することを決め、徐々に自らの過去と向き合い始めていた。