第二十三話 ー真実ー
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葉「…なんて、ね。もういいの。私たちのことは好きなようにしてちょうだい。」
『そんな!』
亜莉亜の瞳に戸惑いが浮かぶ。
葉「だって、王属特務だっけ?霊王の命令なんでしょう?従わなければ、貴方達が殺される。そうでしょう?」
『でも!私は葉月さんたちを、あんなやつらに渡したくない。だから──』
葉「そのかわりに、お願いがあるの。」
『やめろっ!聞きたくない』
拓「亜莉亜。」
拓斗の一声で亜莉亜は黙り込む。
葉「魅月と怜を、」
『…ッ』
葉「魅月と怜を助けてやって。…お願い!!」
『!』
葉「あの子達だけには、ちゃんと幸せになってほしいから…亜莉亜ちゃん、お願い」
辺りを再び静寂が包む。
何も答えない亜莉亜を横目で見ながら、その判断を待つ拓斗。
『…拓斗、二人を四十六室へ。』
拓「了解」
葉「……」
葉月の顔に穏やかな笑みが浮かぶ。
『魅月と怜のことは任せてください。』
すれ違い様に呟いたその言葉は、しっかりと葉月の耳に届いていた。
それから、私たちは極秘に桜ノ宮魅月と桜ノ宮怜の捜索を始めた。
王族に偽りながら。
その事があった数日後、桜ノ宮怜は流魂街で発見されたが、桜ノ宮魅月はいつになっても発見されず、生存している確率は低いとされてきた。
『そんな!』
亜莉亜の瞳に戸惑いが浮かぶ。
葉「だって、王属特務だっけ?霊王の命令なんでしょう?従わなければ、貴方達が殺される。そうでしょう?」
『でも!私は葉月さんたちを、あんなやつらに渡したくない。だから──』
葉「そのかわりに、お願いがあるの。」
『やめろっ!聞きたくない』
拓「亜莉亜。」
拓斗の一声で亜莉亜は黙り込む。
葉「魅月と怜を、」
『…ッ』
葉「魅月と怜を助けてやって。…お願い!!」
『!』
葉「あの子達だけには、ちゃんと幸せになってほしいから…亜莉亜ちゃん、お願い」
辺りを再び静寂が包む。
何も答えない亜莉亜を横目で見ながら、その判断を待つ拓斗。
『…拓斗、二人を四十六室へ。』
拓「了解」
葉「……」
葉月の顔に穏やかな笑みが浮かぶ。
『魅月と怜のことは任せてください。』
すれ違い様に呟いたその言葉は、しっかりと葉月の耳に届いていた。
それから、私たちは極秘に桜ノ宮魅月と桜ノ宮怜の捜索を始めた。
王族に偽りながら。
その事があった数日後、桜ノ宮怜は流魂街で発見されたが、桜ノ宮魅月はいつになっても発見されず、生存している確率は低いとされてきた。