魅「そんなこと…」
出来るわけがない、聞いたって仕方ないと、言いかけて、魅月は口を閉ざす。
魅「──本当に、教えてくれるの？お父様とお母様のこと…」
魅月の表情に戸惑いが浮かぶ。
『もちろんだ。』
魅「……分かったわ。でも」
閻魔がただの斬魄刀へと形を戻す。
魅「貴方の罪を許すわけじゃない。話を聞いたら直ぐに殺してやるから。」
『…上等だ。』
卍解を解いたとはいえ、二人の間には張り詰めた”戦い”の空気が漂っている。
しかし亜莉亜は、闇鬼を鞘へとしまった。
沈黙の中、カチャリと金属が鳴る。
『さ、何から話すか？』
魅「私たちのお父様とお母様について」
『分かった。私の知っていることすべてを話そう。お前には、知る権利がある。』


“桜ノ宮魅月と桜ノ宮怜を見つけ次第殺せ。”
“二人の両親を四十六室に連れて来い。”

王族からその命を受けた私と拓斗は、その卑劣な命令に戸惑いながらも、任務遂行のため霊圧を探りながら４人の捜索を行っていた──