睨み合う二人の間を一筋の風が通り抜ける。
『初めまして、桜ノ宮魅月。──いや、お久しぶりとでも言うとするか。』
魅「覚えてたのね」
『…かなり昔のことだからな。思い出すのに少し時間がかかってしまった』
魅「！私たちをあんなめに合わせておいて…」
『……任務だった。それだけだ』
魅「だからって！」
『暇じゃないんだ。早く決着をつけよう』
斬魄刀を抜く亜莉亜。
魅「私だって、貴方なんかと話していたくないわ。……あんたを殺すまでは、私の気持ちは収まらない。──焼き尽くせ、閻魔！！」
『そうだ、それでいい。その思い、全て私にぶつけてみろ。──消せ、闇鬼！』
魅「…死んで私たちに詫びて！ハアッ！！！」
魅月がまっすぐに斬り込む
『日番谷、大虚の方にいけ。ここは心配いらない。』
冬「そんな訳には」
『十番隊の面子が待ってるだろ？』
冬「……分かった。絶対に負けるなよ」
シュッ
冬獅郎が瞬歩で消える。
カキン！
亜莉亜と魅月の刀が勢いよくぶつかり、少し火花が飛んだ。
『……思っていたより重いな』
魅「これがあんたの罪の重さよっ！」