拓「ん？あぁ。…ありがと」
ぼんやりとした目で書類のチェックをする拓斗。
杏「副隊長、最近ちゃんと休めてないんじゃないですか？」
拓「──バレちゃったか。亜莉亜がいない上にこの緊急事態でしょ？休んでる暇なんてないよ」
杏「でも、少しはゆっくり休んでください！いざというとき、副隊長が倒れちゃったらおしまいですよ？」
拓「大丈夫、大丈夫！俺はそんなに弱くないって」
杏「でも…」
龍「副隊長～！ほれ、調査報告書。面白いことが分かったぜ！」
拓斗が目を通していく。
拓「おっ、華紅彌魅月の過去か。……ふーん、ん！？」
龍「？」
杏「どうかしましたか？」
拓「なるほど、そういうことか。少しキツいな。──ところで、怜はどこ行った？」
龍「怜？最近見ねえけど…」
杏「どっかで調べ物でもしてるんじゃないですか？」
拓「…だね。じゃ、龍。引き続き宜しく」
龍「おっけー」
龍を送り出したあと、拓斗の目線がふと、亜莉亜の置いていった隊首羽織にとまる。
拓「亜莉亜、俺は一体どうしたらいい？」




魅「そっか。ついに嗅ぎ付けられちゃったか。」
「朽木白哉──厄介だな。」
魅「四大貴族朽木家当主、歴代最強にして六番隊隊長を勤める。…ま、朽木家最強なんていっても、私たちには全く障害にもならないと思うけど」