「そもそもこいつがいなければ！王族の機嫌を損ねることも、一族が窮地にたたされることも無かったんだ！」
「そうだ！そんなやつ殺してしまえッ！」
「■■っ！こっちだ！」
「おにいちゃん？」
「ガキはだまってろ！」
「おにいちゃん！」
ビュッ
「刀！？いったいどこから」
「■■！こっちに…」



白「兄妹はそのまま家を飛び出したが、その後一族では争いが絶えず、あらゆる貴族を巻き込むことになってしまったため一族はとりつぶし、その兄妹の両親は四十六室によって処刑されたようだ。」
京「悲しい話だねぇ」
浮「もしかしてその子が」
白「華紅彌魅月だ。」
京「亜莉亜ちゃんが言ってたことからして、おそらく王族が魅月ちゃんを求めた理由は魅月ちゃんの霊圧の高さだろうね。」
浮「もし、それが今回の事件の理由だとしても、目的は王族か四十六室を壊滅させることになるが。なぜ華紅彌隊長はしつこく零番隊を狙うんだ？」
白「それが分からない。神影隊長に何か恨みがあるとも考えられるが」
京「まったく、大変なことになっちゃったねぇ。」
浮「本当に。亜莉亜は大丈夫だろうか──」