そらと華恋の練習を見た亜莉亜は、再び隊舎に戻ってきていた。
拓「あ、亜莉亜！良いところに帰ってきたね～」
『何かあったのか？』
拓「この前の調査結果。華紅彌の斬魄刀についていた霊子と、零番隊の隊員たちのを比べてみたんだけど」
拓斗が亜莉亜に、数枚の紙を渡す。
『やはり、完全一致か。』
拓「これで物的証拠もゲットしたし、王族に報告しにいく？これだけでも、とりあえずは華紅彌を拘束できると思うよ。」
『そうだな。なるべく早く、あいつの行動を制限しなければならない。──何の用だ？』
亜莉亜の言葉と共に、隠密機動の者たちが一斉に飛び出し、亜莉亜と拓斗を取り囲む。
砕「王属特務零番隊隊長神影亜莉亜。死神殺害の件で拘束する」
砕蜂の口から出た言葉は、零番隊の全ての隊員にとって、本当に信じがたいものだった。
杏「そんな！亜莉亜隊長が犯人だっていうんですか！？第一、犯人は華紅彌隊長だって証拠もあるんですよ？」
砕「先ほど、零番隊の隊員が虚退治の帰りに襲われた。今回は目撃者も多くてな。その全員が神影亜莉亜を見ている。」
杏「な…！」
『その目撃者は一般の隊士か？』