SS
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昔から趣味の悪いナガレくんは、こんな女を好きになってしまったせいで一生独身です。
わたしという者が、世間一般的な恋愛や結婚の先にある子育てなどが不可能、ということを除いても、安立事件きっかけでゴールインは不謹慎です。だから絶対に報われないのに。彼を好きになる女の子なんて星の数ほどいるのに。彼ほどの好物件なら誰でも惚れるし、誰だって選び放題なのに。
それでもなお、わたしに囚われ続けています。
あの事件を忘れないため。戒めのため。毎年、夏に1度しか会っていないから、お互いに綺麗なところしか見えていません。織姫と彦星みたい、なんて美化しすぎです。綺麗事も嘘も吐き放題です。ただひたすらに「恋愛」の綺麗なところしか味わっていません。味わえないように、味わうことができないようにしています。
綺麗好きの彼はこういうのが好きでしょう?
わたしは毎年「ナガレくんは『ふつう』にわたし以外の女の子を好きになって、ちゃんと『ふつう』の恋をして、結婚して、ちゃんと『ふつう』に家庭を持てばいいんですよ」と言い続けています。
ただ彼は、わたしが忠告する度に、悲しそうな顔をしながら無言で笑うんです。そんな彼の様子を見ると、なんだかやるせない気持ちになります。
わたしが悪いんです。
もっと手酷く彼を拒絶すればいいのに、彼の優しさに甘えて、この年一回の、真夏のランデブーを未だにやめることができません。
ナガレくんがわたしを必要としてくれていることに、わたしはわたし自身の価値を見出してしまっています。とても不健全で、醜くて、彼が最も嫌いとする汚い存在に成り下がっています。
それでも好きです。
お互いに好きなんです。
大好きだから、報われないと分かっていても、会い続けてしまいます。
今年も綺麗事を並べながら、わたしは彼の好きなわたしを演じます。彼もわたしの好きな彼を演じることでしょう。そうして歳を重ね続けるんでしょうね。
あまりにも愚かで馬鹿馬鹿しい、恋愛ごっこをし続ける大馬鹿者同士の話です。
わたしという者が、世間一般的な恋愛や結婚の先にある子育てなどが不可能、ということを除いても、安立事件きっかけでゴールインは不謹慎です。だから絶対に報われないのに。彼を好きになる女の子なんて星の数ほどいるのに。彼ほどの好物件なら誰でも惚れるし、誰だって選び放題なのに。
それでもなお、わたしに囚われ続けています。
あの事件を忘れないため。戒めのため。毎年、夏に1度しか会っていないから、お互いに綺麗なところしか見えていません。織姫と彦星みたい、なんて美化しすぎです。綺麗事も嘘も吐き放題です。ただひたすらに「恋愛」の綺麗なところしか味わっていません。味わえないように、味わうことができないようにしています。
綺麗好きの彼はこういうのが好きでしょう?
わたしは毎年「ナガレくんは『ふつう』にわたし以外の女の子を好きになって、ちゃんと『ふつう』の恋をして、結婚して、ちゃんと『ふつう』に家庭を持てばいいんですよ」と言い続けています。
ただ彼は、わたしが忠告する度に、悲しそうな顔をしながら無言で笑うんです。そんな彼の様子を見ると、なんだかやるせない気持ちになります。
わたしが悪いんです。
もっと手酷く彼を拒絶すればいいのに、彼の優しさに甘えて、この年一回の、真夏のランデブーを未だにやめることができません。
ナガレくんがわたしを必要としてくれていることに、わたしはわたし自身の価値を見出してしまっています。とても不健全で、醜くて、彼が最も嫌いとする汚い存在に成り下がっています。
それでも好きです。
お互いに好きなんです。
大好きだから、報われないと分かっていても、会い続けてしまいます。
今年も綺麗事を並べながら、わたしは彼の好きなわたしを演じます。彼もわたしの好きな彼を演じることでしょう。そうして歳を重ね続けるんでしょうね。
あまりにも愚かで馬鹿馬鹿しい、恋愛ごっこをし続ける大馬鹿者同士の話です。