明けましておめでとうございます
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「ちゃ、ちゃいますし!
ただ仲良いだけです。友だちっていうか、フレンズです!!」
この時代には、【友達】という言葉や概念が無いことに気付いた。
仲間意識はあるのだが、それは友達という単語では表さない。
だから、山南さんには英語の単語で伝えた。
その方が分かりやすいと思って。
「なるほど、【ふれんず】か」
「はい」
「ちょおっとお!なんだよぉ!
俺にも教えてくれよぉ、その【えーご】ってやつをさぁ」
平助くんは、ふて腐れたみたいに言って頬をふくらませる。
「ええけど、」
いいけど、せっかくの山南さんとの二人きり(といっても馬詰さんはいるが)の時間が無くなってしまうのは嫌な気がした。
「それは構わないが」
だが、山南さんがそう言ったので、あたしは落胆する。
やっぱり、山南さんにとっては、あたしなんか【二人きりになりたい対象】ではないのだ。
「でも、平助は隊務が忙しいだろう。
午前中や午後に時間をとれるのかい?」
「うーん、毎日は無理だけど、でも暇な日もあるよ」
あたしはハラハラしながら流れを見守った。
「じゃあ、非番の日にしたらどうだい?」
「非番の日?」
非番の日なら、数日に一度。
それなら───まあ、いいか。
「じゃあ、非番の日とぉ、朝の巡察が無い時にしよっかな!」
平助くんのことが嫌なわけじゃない。
それだけに、そんな風に考えてしまう自分に少し嫌気がさした。