燃ゆる想い
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「その人、ちゃんとお化け退治が出来る人なん?」
「さー、ハジメ君あたりが来てくれるんじゃない?」
【島原×ハジメ】に良い思い出はない。
芹沢さんが殺された事件があった日だったし。
そうそう、あたしを【布団の上に落とした】とも言っていた。
「なんか、頼んないなぁ」
「ハジメ君だよ?君、ハジメ君の凄さを知らないの?」
「すごい天然なんは知ってる」
「天然?」
「面白いってこと」
総司くんの後について、一軒のお店に入る。
以前、宴会した角屋さんとは違うお店だった。
一体何軒のお店があるのか分からないが、ここにはたくさんのお店がある。
大別すると、女性を所有する置屋と、女性を呼んで食事や、その後のお楽しみが営まれる揚屋とがあるらしい。
島原は、そもそもは売春を主とする場所ではなく、芸妓(げいぎ)と呼ばれる芸を売りとする女性と遊ぶ場所ということだった。
だが、法律で売春を禁じていないので、結局そういうことも行われている。
長い廊下を仲居さんの後について歩いて部屋に通されると、土方さんと山南さんが床の間を背に並んで座っていた。
その二人の間に、それぞれの担当といっ感じで豪華な装いの女の人がいる。
土方さんは右隣にも女の人がいて、両手に花状態だ。
土方さんと山南さんの隣には、それぞれ空席があって、部屋の内側を向いて対面するように配置されていて、上から見たら縦長のカタカナの【コ】の字型になるだろう。
「お待たせ~」
総司くんが言って、山南さんの隣の空席を目指して歩いて行く。
すると、それを山南さんが制止した。
「ここは、のぞみ君の席だ。
沖田くんは、土方くんの方に座りたまえ」
子どもみたいに頬を膨らませて、総司くんは土方さんの隣に歩いて行く。
あたしは山南さんが言った【のぞみ君の席】に座った。