明けましておめでとうございます
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「さ、サンナンさんとこ行こ!」
「いーのかなぁ?土方さん、すげぇ怒ってるみたいだけど」
「えーの、えーの」
あたしは先に立って、山南さんの部屋に向かった。
「サンナンさーん!」
そう声をかけようとした時、スッと障子が開いた。
まだ呼んでなかったのに。
開いた障子の側には、馬詰さんがそっと控えていた。
山南さんは、にこにこ嬉しそうに笑っている。
「やあ、なかなかの間合いだったろう?」
「確かに、グッドタイミングでした。
ちょうど、声掛けようと思たとこやったんです」
「ぐっどたいみんぐ………」
「間合いがちょうどいいことです」
「なるほど、【ぐっど】は【良い】の意味だったね」
そこへ平助くんが割り込んできた。
「なになに?何の話?!」
「英語だよ」
「えーご?!」
「そう、メリケンやエゲレスで使われている言葉さ」
「え?!それを、なんでのぞみが知ってるわけ?!」
「英語だけじゃない。
彼女は、何でも良く知っているんだよ」
「へーーーっ」と、平助くんは目を丸くしてあたしを見た。
そういえば、この間甘味屋で、未来から来たことを告白しようと思ったのに、桂のせいで打ち明ける機会を逸したままだった。
「さっすが、お姫様は違うねぇ!
ますます、好きになっちまうじゃねぇかよ、ほんとすげぇなのぞみって」
平助くんはあたしの肩を抱いて、頭をコツンとぶつけた。
「平助、くっつき過ぎだよ」
山南さんが苦笑する。
「だって、俺たちはいい仲なんだから!
なー、のぞみ?」
あたしはなんだかドキドキして、慌てて平助くんから距離を取った。