悋気
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なんだ、サンナンじゃねぇのか───ほっとしたのも束の間、また別の心配事が頭をもたげた。
(また、前川邸の若い隊士と親しくなってやがんのか!?)
まったく凝りねぇ女だ────と、土方は鼻息を荒くした。
「隊士が二人、口を」
「は?」
「口を吸ってたんだ」
「────は?」
「男同士だぞ、トシよぉ。どうすべェ」
「はぁ…………」
拍子抜けして、土方はぼんやりとした。
「お前ぇ、若いもんを引き連れて島原行ってこい!
女抱かせてこい!」
「────は?なんで俺が連れていかなきゃならねぇんだ!」
「なんで、って、お前の庭みてぇなもんだろうが。
適当な
「何を言い出すんだ。
餓鬼じゃあるめェし、郭くれぇテメェらで勝手に行きやがれってぇんだ!」
近藤は土方の話を聞いていないかのように続ける。
「そうだ!サンナン君も一緒に連れて行ってやってはどうかね?
かれこれもう
土方は顔をしかめた。
「言っただろう、サンナン君が不自由なのは手と足だけだ。
のぞみ君に手を付けさせないためにも、サンナン君には女を抱かせた方がいい」
それも一理ある────土方は、顎を撫でた。
「分かった」
近藤が、バンバンと背中を叩いた。
「じゃ、宜しく頼んだぞ、副長!」
そして、ブルっと震える。
「男同士で口吸いとは、一体全体、どういうことか全く…………」