ドキドキのお留守番
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見たいようで見たくない。
恐ろしい姿で立っていたらどうしよう。
薄目を開けて、明るい光に照らし出されたモノに目を凝らした。
ソレは、───眩しそうに顔の前に手をかざしている。
「ハジメ君?!」
こざっぱりした普段着で、一滴の血糊もついていなさそうだ。
「なんで、ここにいんの?!」
「それは、俺が訊いている」
眩しそうに顔をしかめながら言う。
「大阪行ったん
「そ────」
「え?!何?!まさか、化けて出てきたんちゃうやろな?!」
「その光をどけてくれ!!」
こらえ切れなくなったのか、一くんは苛立ちを含んだ声で怒鳴った。
「───ああ、」
あたしは言って、一くんの顔に当てていたiPhoneのライトをそらせた。
念のため、頭からつま先まで舐めるようにライトを動かす。
(ほっ、)
足はある。
どうやら、生身の一くんのようだ。
「もう一度訊ねる。こんな夜更けに何処へ行く」
「ど、どこって。決まってるやん、トイレやん」
「………【戸入れ】、だと?」
「うん、オシッコ」
「なっ!!」
一くんは意外とこういう攻撃に弱い。
オナゴがこういう単語を口に出すべきではないと思っている。
「決まってるやん、夜中に他に何の用事があるっちゅうんよ。
トイレに決まってるやん」