明けましておめでとうございます
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後で来い───お膳を下げに来たときにそう言われたので、仕方なくまた土方さんの部屋までやってきた。
「失礼します」
言いながら障子を開けると、土方さんは布団の上にうつ伏せになって寝転んでいた。
枕をあごの下に抱き込んでいる姿は、不本意ながらちょっと可愛いと思う。
「もうお休みですか?」
「おう、ちょっと腰を揉んでくれ」
ため息混じりに障子を閉めて、あたしは土方さんにまたがった。
昼間の仕打ちに対する憎しみを込めて、ぎゅっと親指を腰にめり込ませる。
「何を怒ってる」
唐突に土方さんが訊いてきた。
いつもなら「何も」と答えるところだが、今日の怒りはあたしに関することじゃない。
だから、ハッキリと言ってやった。
「ひどいことしはるからです」
「あぁ? 俺が、いつ、お前ぇに酷い事なんかした。
可愛がってやってるだろうが。一体誰のお蔭で────」
「あたしとちゃいます」
「はぁ?」
「とぼけたってムダですし」
「別に惚けちゃいねぇよ」
ぎゅ~っと、更に親指を腰に突き立てる。
「なんでサンナンさんを仲間はずれにしはるんです?
前に言うたやないですか、【仲間はずれにせんといてあげて下さい】って!」
「何を言ってるのか、さっぱり分からん」
「はあぁっ?!」
あたしは、土方さんから下りて、布団の横に座った。
「今日、なんか知りませんけど、新徳寺さんにみんなで集まったはったやないですか!
なんで、サンナンも呼んだげやぁらへんかったんですぅ?!」