明けましておめでとうございます
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壬生寺の向かいに、新徳寺というお寺がある。
京都に到着した時、みんなはここに集められたというお寺だ。
今も、皆を集めて話をする時などには本堂を使っている。
その新徳寺さんから、近藤さんの大声が漏れていた。
「あれ?なんやろ、新人隊士集めてお正月の挨拶でもしたはるんでしょうか」
見上げると、山南さんは眉間に皺をよせて渋い顔をしていた。
「いや、違うだろう。
皆、明日は下坂だから、壮行会じゃないかな」
険しかった表情を苦笑に変えて山南さんは言った。
あたしも、眉間に皺を寄せた。
そりゃ、現実問題として、山南さんは大阪に同行するのは無理かもしれない。
けど、仲間として、京都に残って屯所を守る者として、同席くらい許されるべきではないのか。
(仲間はずれにせんといたげて、て言うたのに!)
言いようのない怒りが湧き上がった。
「今からでも参加しに行きましょか」
「いや、やめておこう。
私を呼ばなかった理由があるんだろうから」
「そんなぁ、」
「土方くんのすることに、理由が無いことなどないさ。
きっと私のことを
そんな寂しいことってあるだろうか。
参加するしないは、山南さんが決めることだ。