明けましておめでとうございます
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「【ふあん】て、何が不安なんや?」
五平が「訳がわからん」と顔をゆがめる。
「【ふあん】じゃなく【ふぁん】だろう」
「さすが、サンナンさん!」
「でも、ふぁんは、扇子や団扇のことではなかったかい?」
「扇子とウチワが、なんで不安なんや。ますます分からん」
「英語だよ、五平」
「えいごぉ?」
「そう、メリケンやエゲレスで使われている言葉だ」
「なんでそれをのぞみが知ってんねん!」
「のぞみ君は、英語に精通しているんだ。
さ、一緒に教えて頂こう。
のぞみ先生、【ふぁん】は扇子ではなかったのですか?」
真面目な顔で訊いてくるので、あたしは思わず噴き出した。
「ファンはファンでも、今回のは【
【熱狂的な】ていう意味です」
「熱狂的、か。なるほど」
「そ、熱狂的に好きってことかな。
つまり、こんな感じです。
【あたしは、山崎さんのファンなんです】」
「それは残念だ」と、山南さんは悲しそうな顔を作る。
「確かに、山崎くんはいい男だからなぁ。
でも、是非とも私のふぁんにもなって欲しい」
だって、山南さんはファンというよりも───好き。
好きな人だから。
「なんやなんや、のぞみはわてのふぁんと
「なんで、あんたのファンにならんとあかんのよ。
あんたこそ、あたしのファンなんちゃうん」
「は、はあっ?!!
そ、そんなこと、あるわけないやろ!」
「その慌てよう。絶対あたしのファンやん」